人間ドックを受けてきた。
年1回の職場検診だけでは不安なので、隔年でドックを受けるようにしていたが、今年は節目ということもあり、昨年に引き続きドックへ。
通常コースに、胃カメラ、マンモグラフィー、乳房超音波、子宮頸がん細胞診と超音波検査などを追加。
これまで指摘されてきた胃のポリープ以外にも、十二指腸に所見があり、若い内視鏡医が奥歯にものがはさまったような説明をする。
「十二指腸がんってほとんどないですから・・・聞いたことないでしょう?たぶん大丈夫だと思いますので、来年また経過をみればいいと思います」
男性医師はこういうとき、たいてい疫学的・確率的数字を使って説明する。
平均値という考え方もそうだけれど、他人との比較をすることで納得させようとしても、本人は100%自分のこととして考える(当たり前と言えばあたりまえ)ので、なんだかモヤモヤする。
「生検しなくてよかったんですか?」
「ちょっと取りずらい場所にあるんですよね。今日は観察用の細いやつだし・・・もしも生検するなら、専門病院で太いカメラを使わないと採れないです・・・」
なんだかモヤモヤするので、医者であることを告白したら、「ああ、そうなんですか!だったら、もう少し説明しますと・・・」と、彼の本音を交えた説明をしてくれた。
素人相手と医者相手で、説明内容を変えてはいけないんじゃないかと思う。
相手は素人だからきっとわからないだろう・・・という前提で話をしてはいけないと思う。
少なくとも、私はそう心がけてきた。
まあ、彼の良いところは「ボクのような若い医者じゃなくて、もうすこし経験のある先生に意見をきいてみてはどうでしょうか?」と、経験が浅いことを正直に言って、変に取り繕うことなく説明してくれたことだけれど、当院の内視鏡担当医の顔を思い出しながら、ちょっと憂鬱な気分になった。
正式に結果が送られてくるのは約1か月後ということであるけれど、最後に採血結果などの説明を内科医がする。
説明医師は複数いるようであったけれど、今年のドクターはハズレ。
引退後に再就職したふうの年齢の女性医師で、これがまたモヤモヤさせられた。
結果説明が仕事なのに、言葉が全くたりないし、受診者であるワタシの不安な気持ちを全く汲んでくれていない。
私ならもっといい仕事するのになあと、どよーんとした気分になった。
今後の課題は、信頼できるかかりつけ医を持つことだけれど、それがなかなか難しいんだよなあと思ったら、ため息がまた出た。
気持ちが暗くなったのは、検査で加齢を見せつけられたというのもある。
「見える化」は、時に残酷なのだ。
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