かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

家族

2016年07月27日 | がん病棟で
最近の抗がん剤の副作用には、皮膚障害がある。

にきびのような湿疹ができたり、爪のわきが赤くはれて痛くなったり、指先の皮がするりとむけたり。

患者さんはクリームを塗ったり、テーピングをしたりして、セルフケアに忙しい。


先月承認されたばかりの抗がん剤を使い始めたTさん。

以前飲んでいた抗がん剤には、だいぶ副作用に悩まされた。
けれども、いつも前向きで明るいから、主治医も助けられている。


『いかがですか?今度の薬は?CTで見る限りは、よーく効いてますよ!』

退院する間際は口内炎が出ていたから、ちょっと心配していた。


「だーいじょうぶ!前の薬に比べたら、まるで飲んでないみたいに楽だわね!」

「指先もね、親から子まで、みんななんともないわよ」


親から子・・・?ああ、親指から小指までってことね(笑)
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