かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ショコラ教室

2016年02月07日 | 気になる人々
パリ7区に自分の名前を冠したショコラ専門店を構えているという氏のトークショー。


抽選にあたって会場に招待された20名の観客は、19名が女性だった。


氏は冒頭、今年引退することにした、7年かけて信頼できる後継者をやっと見つけ、今、大切な引き継ぎをしている真っ最中であると発言。
で、いきなり「皆さん、どんどん私に質問してください」とムチャぶり。


トークショーとはいっても、何十年もショコラ一筋に人生を捧げてきた人から面白い話を引き出すような司会者はおらず。
我が先生は優秀な語学教師ではあるけれど、緊張気味であることも手伝って、プロの通訳者のようにはいかず…

企画担当者が何にも考えていない催しなのだということに気づいたのは、固まった会場の空気に耐えきれず、自分から質問の口火を切ってしばらくたってからであった。

こういう時は、ついつい、盛り上げ役をかってでてしまうワタシ。

緊張で固くなり、いつもより日本語が下手になっていたギヨム先生も、ちょっと間抜けたワタシの質問で少し気持ちが楽になったようであった。


観客のなかでたった一人の男性は、その質問の内容から、プロのケーキ職人か何かであろうかと思われた。


途中、氏自慢のショコラの(ワインテイスティングふうな)試食もはさみ、だいぶ雰囲気が和んできた。
また、イケメン仏人の通訳者がマイクを持ってそばに来てくれることを知ったせいか(笑)、会場の他の女性からも質問が出るようになった。

ここで興味深かったのが、男性と女性の視点の違いである。

男性客は自分も同じ分野に携わっている(であろう)こともあるのか、技術的なことについてや、仕事への考え方などについて質問をしていて、氏はこだわりのショコラの作り方について説明できるような質問に大変嬉しそうであった。

かたや女性たちはというと、氏の子供の頃の思い出や引退後のことなどを知りたがり、氏の人生観のようなものに広く触れたいと思っている人が多いようであった。


最後の記念撮影は三人で。

氏が着ている上着は、フランスの有名なデザイナーが、日本びいきの氏のために、キモノを意識して作ったものだそう。

手をとられたポーズは、氏の提案。念のため。
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