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人生の分岐点でやり直したい?それともやり直しても同じ…?

2013-07-27 | 恋愛

ゆうきゆう先生のメルマガから、ちょっと気になったお話しです(*^。^*)

参考文献でそのまま掲載してます。

興味のある方は一読してみてね(*^^)v

 

人生の分岐点で、やり直すか?やり直さなくても同じなのか?と言う興味深いお話し...。

 

  分岐点からやり直せば…?

それこそが、「分岐点」という話。

主人公である男性は、現在、妻と結婚生活を送っています。


しかし妻は嫉妬深く、彼はあまり幸せではありません。

そんなとき、彼はある女性と再会します。

それは10年前に、結婚を考えていた、もう一人の女性。

彼は二人のうち、どちらと結婚するか迷った挙げ句、今の妻と結婚していたのです。

その女性がいまだに魅力的であることを再確認して帰宅すると、やはり妻は責めてきました。

攻撃はそれだけに留まりません。


あまりの状況に、彼は家から逃げ出します。 

そんなときです。一人のホームレスが「人生をやり直してみないか?」と言って来ました。

彼は思わずそれに「YES」と言います。

もちろん、やり直したい「分岐点」は、たった一つ。

10年前に戻って、もう一方の女性と結婚することです。


そして不思議な力が働き…。

彼は、もう一方の女性と結婚している人生を、歩くことができたのです!

 

あぁ、これでめでたしめでたし…と思いますでしょうか。


……しかし。

その女性も、結婚した直後から、何度もイヤミを言うようになってきました。

そしてラストで、彼は娘にたいして、こう言います。



「おまえもやがて、人生の岐路に迷う日がくるだろう。判断をあやまることのないよう、パパは祈るよ」

 

そう。

彼はやはり後悔し、「もう一方の女性と結婚しておけば」と、常に考えているわけです。

もちろん、その女性が嫉妬深くなる…ということはまったく知らず、「彼女なら、優しくてしとやかなのに」なんて考えているかもしれません。


非常に切なくシニカルな話です。

あえて一言で言うなら、「どんなにやり直しても、結局は同じだよ」ということになりますでしょうか。

この話はとても趣深く、人生でやり直しを考える人にとって、一つの指針になるかもしれません。 

この話を藤子先生が描かれたのは、40代前半のときです。

もしかしてですが…。

先生自身、心のどこかで、自分にそう言い聞かせている部分があったのかもしれません。


◆ もう一つの、やり直し。

しかし。
実は先生が57歳のときに描かれた「未来の想い出」という話があります。

この話の主人公はマンガ家。

彼は少しイヤミな女性と結婚し、あまり満たされない生活を送っています。

ストレスを抱えつつ、ゴルフに向かう主人公。

そのときです。彼はゴルフで、ホールインワンを出しました。

その喜びのショックで彼の意識は飛んでしまい…。そのまま、過去に戻ってしまいました。

ただ彼には「やり直した」という記憶がないため、同じ人生を、そのままもう一度繰り返すことになります。

その中で、彼の憧れの女性であった「晶子」と出会います。


晶子はヌ─ドモデルとして生計を立てていました。

話はそれますが、藤子不二雄先生の作品で「エスパー魔美」というものがありまして。

その中でも、ヒロインが、父親の描く絵のヌ─ドモデルになる、という、よくよく考えると結構アブノーマルなシーンがあります。

藤子先生、結構、こういうシーンが大好きです。


いずれにしても、とにかく彼はその晶子と恋愛関係になるわけです。

しかし。

晶子の父親が倒産し、自殺。そしてそれにより、火事に包まれ、本人も亡くなってしまいました。

その失意の中、彼は、現在のイヤミな女性と結婚することになったのです。

そしてまったく同じ人生を繰り返すはずだったのですが…。

ただ途中、彼は交通事故にあい、「自分が同じ人生を繰り返していること」を把握します。

その結果、「自分の人生を、変えてやろう!」と考えるのです。


◆ やり直しには、意味があるか…?

やり直しを決心し、過去に戻る、運命の日…。彼は現在の妻に言います。

「ぼくはいい夫じゃなかった」


「新しい人生では、ぜひ幸せになってください……」


味わい深いです。

最初に紹介した作品「分岐点」では、現在の妻に、何のあいさつもなくやり直したのと、対比的です。

一方的ではありますが、明確に「決別」しています。

そして彼は、その記憶をもとに人生をやり直しますが…。





運命は非情です。

彼がどんなに頑張っても、晶子は再び、火事に包まれてしまいます。

しかし…!彼は身を捨てて、彼女の元へ走りました。

その、結果。

彼は運命に打ち勝ち…。

晶子と、幸せな人生を「やり直す」ことに、成功したのです。


◆ どちらが正解か。

以上、二つの作品の違い、いかがでしたでしょうか。

40代前半のころに描かれた「分岐点」では「やり直しても意味がない」と語っているにも関わらず。

50代後半の「未来の想い出」では、「やり直しで、本当の幸せを手に入れている」のです。


これ、どちらが正しい、ということはないと思います。

それぞれに真実ではないでしょうか。

 

ただ。

僕は思います。

「やり直しても意味がない」というのは、より分かりやすくいえば、

「誰もが憧れる理想の幸せなんて、世の中に存在しない」というのと同じです。

でも。その先生が。

62歳で亡くなる、その数年前。

人生の最後にして、

「でもやはり、この世の中のどこかに、その理想の幸せは存在する」

という考えに至った…。

これが、とても切なく…。それでいてとてもあたたかく、僕の心に刺さります。

いえもしくは、

「色々と失敗したと思った点はあったが、死ぬ前に振り返ってみると、今のすべてこそが『最高の幸せ』だったと気づいた」

のかもしれません。



あなたは、いかがでしょうか?

「やり直してもしょうがない」「やり直しには意味がある」

どちらの考えの方が、しっくり来ますでしょうか?

 

重ねて僕は、どちらも真実ではないかと思います。


であれば。

やり直すにしても、今の道を進むにしても。

あなたの信じた方向に向かっていけば、いいだけなんですよ。



コメント
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