「こんにちわッ、テディちゃでス!
もはやァ、なつのォ、ますとあいてむゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがるーるぅ!」(←訳:虎です!アイスクリームぅ!)
こんにちは、ネーさです。
いまや贅沢品ではなく、盛夏の必需品といえるのは
アイスクリーム&かき氷!
ふぅ~…ようやくクールダウンしたところで、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 玉妖綺譚 ――
著者は真園めぐみさん、2016年5月に発行されました。
創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作品であり、
著者・真園さんのデビュー作でもあるこの御本は、
ちょっと“パラレル”な日本を舞台にした
ファンタジー作品です。
「ここであッてェ、ここでないィ?」
「ぐるるがるぐるー!」(←訳:似てるけど違うー!)
イメージしていただきたいのは、
明治か大正時代の日本、でしょうか。
私たちがよく知る、この日本とそっくりのようですけれど、
ここには……
魔法の気配がある?
「まほうゥ!」
「がるるぐるる?」(←訳:どんなどんな?)
いえ、そのね、
ホウキやデッキブラシに魔女さんが乗って
空を飛んでいるわけじゃありませんよ。
この世界に存在する不思議なもの、というのは、
竜卵石(りゅうらんせき)と呼ばれる石と、
その石に宿る
玉妖(ぎょくよう)という精霊です。
「ほうせきィみたいなァものォ、でスかッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:きれいだねえ!)
異界と現実の世界の間に産出する竜卵石。
でも、世にも稀なる石を手に入れたら、
自動的にパワフルな精霊=玉妖がくっついてくる、
ってことはなくて。
竜卵石の持ち主は、
精霊を自分で育てなくてはなりません。
美しい音楽を聴かせ、
美しい絵画を見せ、
と、一流の芸術に触れさせて、
そうしてやっと、
石に宿る精霊=玉妖も
美しい姿かたちを得てゆくんです。
「そうなるとォ、いしはァ~…」
「がるるぐるる!」(←訳:引く手あまた!)
ええ、そうです。
需要あれば、供給あり。
しかし、世の中には“売り物”でないものもある、んですね。
「ひばいひんッ!」
「ぐるるるがるるるるる!」(←訳:お金には代えられない!)
高崎綾音(たかさき・あやね)さんは
或る事情から
《くろがね》という竜卵石を所有することになりました。
名前の通り、
中心部は漆黒で、しずく形の石でした。
そして綾音さんの姉・百合乃(ゆりの)さんは
《ほむら》という竜卵石の所有者となります。
「わひゃッ! きらきらァでスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:石も玉妖も!)
《ほむら》は、
それはそれは美々しい真紅の石であり、
見目麗しい玉妖を宿していたのですが。
美し過ぎるがために、
思わぬトラブルが?
「こまッちゃッてまスねェ、あやねちゃんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:解決困難!)
玉妖の美しさに、
すっかり魅入られてしまった百合乃さん。
玉妖恋しさに異界へ踏み入り、
現実世界に帰ってこようとしない姉を
綾音さんは必死に連れ戻そうとします。
けれど、異界では現実世界の常識が通じない……?
どうしたら、姉の目を覚まさせることが出来るのか?
「まほうゥみたいなァ、ちからにはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:魔法で当たろう!)
魔法には魔法で。
玉妖には玉妖で。
綾音さんが求める解決策とは――
宝玉に宿る魔性の、或いは聖なるちから。
古来から様々な物語に描かれてきたテーマを
著者・真園さんは新鮮な異界譚に織りあげています。
ファンタジー作品好きな方々に、
SF好きさんに、
そしてもちろん宝石好きな活字マニアさんにも
おすすめですよ♪
夏休みの読書はフィクションで行くぞ!という御方も、
ぜひ一読を~!
もはやァ、なつのォ、ますとあいてむゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがるーるぅ!」(←訳:虎です!アイスクリームぅ!)
こんにちは、ネーさです。
いまや贅沢品ではなく、盛夏の必需品といえるのは
アイスクリーム&かき氷!
ふぅ~…ようやくクールダウンしたところで、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 玉妖綺譚 ――
著者は真園めぐみさん、2016年5月に発行されました。
創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作品であり、
著者・真園さんのデビュー作でもあるこの御本は、
ちょっと“パラレル”な日本を舞台にした
ファンタジー作品です。
「ここであッてェ、ここでないィ?」
「ぐるるがるぐるー!」(←訳:似てるけど違うー!)
イメージしていただきたいのは、
明治か大正時代の日本、でしょうか。
私たちがよく知る、この日本とそっくりのようですけれど、
ここには……
魔法の気配がある?
「まほうゥ!」
「がるるぐるる?」(←訳:どんなどんな?)
いえ、そのね、
ホウキやデッキブラシに魔女さんが乗って
空を飛んでいるわけじゃありませんよ。
この世界に存在する不思議なもの、というのは、
竜卵石(りゅうらんせき)と呼ばれる石と、
その石に宿る
玉妖(ぎょくよう)という精霊です。
「ほうせきィみたいなァものォ、でスかッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:きれいだねえ!)
異界と現実の世界の間に産出する竜卵石。
でも、世にも稀なる石を手に入れたら、
自動的にパワフルな精霊=玉妖がくっついてくる、
ってことはなくて。
竜卵石の持ち主は、
精霊を自分で育てなくてはなりません。
美しい音楽を聴かせ、
美しい絵画を見せ、
と、一流の芸術に触れさせて、
そうしてやっと、
石に宿る精霊=玉妖も
美しい姿かたちを得てゆくんです。
「そうなるとォ、いしはァ~…」
「がるるぐるる!」(←訳:引く手あまた!)
ええ、そうです。
需要あれば、供給あり。
しかし、世の中には“売り物”でないものもある、んですね。
「ひばいひんッ!」
「ぐるるるがるるるるる!」(←訳:お金には代えられない!)
高崎綾音(たかさき・あやね)さんは
或る事情から
《くろがね》という竜卵石を所有することになりました。
名前の通り、
中心部は漆黒で、しずく形の石でした。
そして綾音さんの姉・百合乃(ゆりの)さんは
《ほむら》という竜卵石の所有者となります。
「わひゃッ! きらきらァでスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:石も玉妖も!)
《ほむら》は、
それはそれは美々しい真紅の石であり、
見目麗しい玉妖を宿していたのですが。
美し過ぎるがために、
思わぬトラブルが?
「こまッちゃッてまスねェ、あやねちゃんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:解決困難!)
玉妖の美しさに、
すっかり魅入られてしまった百合乃さん。
玉妖恋しさに異界へ踏み入り、
現実世界に帰ってこようとしない姉を
綾音さんは必死に連れ戻そうとします。
けれど、異界では現実世界の常識が通じない……?
どうしたら、姉の目を覚まさせることが出来るのか?
「まほうゥみたいなァ、ちからにはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:魔法で当たろう!)
魔法には魔法で。
玉妖には玉妖で。
綾音さんが求める解決策とは――
宝玉に宿る魔性の、或いは聖なるちから。
古来から様々な物語に描かれてきたテーマを
著者・真園さんは新鮮な異界譚に織りあげています。
ファンタジー作品好きな方々に、
SF好きさんに、
そしてもちろん宝石好きな活字マニアさんにも
おすすめですよ♪
夏休みの読書はフィクションで行くぞ!という御方も、
ぜひ一読を~!
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