山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

木の研究会

2009年03月20日 | 仕事
昨日は、NPO法人家づくりの会に参加しているマツザワ設計所長、松澤さんからのお誘いで
NPO法人家づくりの会・木の研究会主催の研究視察会に参加してきました。
那須の設計事例2件を見学してから、ひと山越えて、福島県東白河郡にある2つの製材所を視察するというスケジュール
今日はそんな研究会視察の報告を・・・
朝9:00に那須塩原駅に集合、総勢20数名は、マイクロバスに乗り込み<出発>

 
最初は家づくりの会に参加していらっしゃる、松原正明建築設計室、松原さんの事例から
敷地内のスギを使って建てた里山暮らしを楽しむ家、ロフトから里山を望む<写真左>
続いて、松澤さんによるローコストな定年後の永住型のすまい。コストコントロールにはかなり苦心されたようです。<写真右>
どちらも国産の木材をふんだんに使った<木の家>

二つの事例を見学後、八溝山を越えて東白川郡にある製材所へ
まずはじめに、藤田製材所さんへ。

 
<写真左>丸太を製材する際にでる<コッパ>・・・何かに使えないのですか?
ザラ板などの下地材として使えるところは使って、最後に残った<皮>の部分は
福島県では条例で焼却処分が出来ないため、粉砕処理後、堆肥として使われているそうです。
<写真右>木材を乾燥させる人工乾燥機
温度を調整しながら約40時間乾燥させるとのこと。ここでは主にスギの構造材、下地材を乾燥させているとのこと。

続いて向かったのは、協和木材さん。ここは、なんと言っても大きい製材所!国産材では国内最大級の規模とのこと。


山から伐採され積み上げられた木材は、量・太さなど<壮観>
写真はスギ小口面、年輪を数えて、1.2.3・・・だんだん目が回ってきます。

 
<写真左>ちょっと見ると鉛筆を積み上げたように見えるけれど、製材を待つ丸太。直径は15~25cm
樹木の心材<樹木の髄の周りの赤みを帯びている部分。赤身とも言われる>
そして、辺材<心材外周部の色合いが明るい部分。白太(しらた)とも呼ばれる>
一般的に心材は、土台・柱・梁などの構造材として、辺材は野地板・貫・胴縁などの下地材として使われる。
<写真右>荒挽きされて、山積みにされた状態

というわけで、木・木・木・・・国産材を満喫した一日で(^^)
国産材の事例や製材という現場を見せていただくことで、建築材料として<木>の素晴らしさを再確認出来た一日でもありました。

お誘いいただいた松澤さん、素晴らしい事例を見せていただいた松原さん、そして、協和木材の松浦さん
たいへん、お世話になりました。ありがとうございました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿