シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

人生の分岐点、それは自分で選んだことですよね

2017-12-30 23:52:02 | シャルドネ

  年の瀬、あわただしく年明けを迎えるために日が過ぎていく。

  今年も色々とあり、良いのか悪いのかはわからないが元気に無事に年を越せそうです。

  人生にはいくつもの分岐点があります。

  その分岐点に戻って、こっちじゃなくあっちにしとけば良かったなぁ~と思うことがいくつもあったと思います(ひょっとして自分だけかも)。もし、タイムトンネルをくぐりその人生の分岐点にいき人生の修正をしたら、今現在の自分はどうなっていたかなと思うと…そりゃ良い方向にしか思いつかないよね。

 

  重松清氏の本に『流星ワゴン』という小説があります。38歳の永田一雄は、子供の家庭内暴力、妻の情事、リストラ、父との確執な不仲などで日々の生活に疲れ果てて死んでもいいと思った。その時、橋本親子が乗ったワインカラーのオデッセイが現れて乗車する。橋本親子は5年前に交通事故死して、現世に未練があるため成仏出来ずに彷徨っている親子でした。橋本親子は普通の幽霊とは違い、事故死した時のオデッセイに乗って人生に未練を残して死にかけている永田一雄を乗せて、彼の人生の分岐点になった時空へタイムトラベルして未練を残さずに成仏させる人生の分岐点水先案内人だったのです。

  

  未来を知って、過去を修正する。こんな嬉しいことができたら最高です。でも、将来を見据えての現在の修正ならいいんのだけど、現在のための過去の修正って、何か空しい気がする。過去の修正よりも将来の創造のほうが、結果的には人生楽しいんじゃないのかなと思う。

 

 と、好き勝手なことを言いながらシャルドネ姫と将来を語り合っています。

   

 ☆シャルドネ姫と今宵のお友

 

☆Central coast 2014 / CALERA

 アメリカ・カリフォルニア生まれのシャルドネ姫です。濃い小麦色を輝かせて、甘いマンゴー、ハチミツの香りを漂わせている。樽熟成の丸みのあるクリーミーなテイストが魅力的です。 

 

 ☆ぶっちぎりプチトマトのカプレーゼ

   ただ単にトマトを手で割って、モッツァレラチーズ、バジリコを加えてヒマラヤ岩塩とオリーブオイルを振りかけただけです。フォークにトマト、モッツァレラ、バジリコを突き刺し口に含むと、ワイルドですが至極いいんですよ。トマトの果汁は無闇に飛ばなく他の2者と仲良く揃い踏みして心地好いのです。そこにハチミツテイストのシャルドネ姫と合体。美味しさ満喫です(*^▽^)/★*☆♪

 

 ☆カキとホウレン草のキッシュ

   洋風茶碗蒸しじゃないけど炒めた具材に卵とクリームを流し込み、オーブンに入れれば出来上がりの簡単ワインのお友だち。

  今宵はカキとホウレン草をメインにベーコンも加えたキッシュ。鉄分とミネラルが豊富な食材はシャルドネ姫は大の仲良し。大満足(*^▽^)/★*☆♪

 

  来年は還暦、人生最後の分岐点になるか…

 いやいや、日々いくつもの分岐点があり、その積み重ねで今があります。

 結論は、毎日元気に楽しくやれば、過去に戻って人生の修正なんかしなくていいのです。

 

『ウ アマニャン(明日)』

明日は、どうなるの? 誰か教えて

何が起こるの? 神の思し召ししだい

    ↓

♪【和訳歌詞】O Amanhã/Simone【ブラジル音楽】


人生は雪かき…無意味な無駄遣いかな?

2017-12-17 00:37:17 | シャルドネ

 雪かきと同じだった。

 雪が降れば僕はそれを効率良く道端に退かせた。

 一片の野心もなければ、一片の希望もなかった。来るものを片っ端からどんどんシスマティックに片づけていくだけのことだ。正直に言ってこれは人生の無駄遣いじゃないかと思うこともないではなかった。でもパルプとインクがこれだけ無駄遣いされているのだから、僕の人生が無駄遣いされたとしても文句を言える筋合いはないだろう、というのが僕の到達した結論だった。我々は高度資本主義社会に生きているのだ。そこでは無駄遣いが最大の美徳なのだ。政治家はそれを内需の洗練化と呼ぶ。僕はそれを無意味な無駄遣いと呼ぶ。考え方の違いだ。

    『ダンス・ダンス・ダンス / 村上春樹著』より

 

 ☆シャルドネ姫と淡白なお友達

 12月の金沢。今宵の外は風が音を立てて吹いている。明日の朝は雪かきから始まりそう。

 もし「雪かき」が無意味な無駄遣いだったら、今宵のシャルドネ姫との出会いも無意味な無駄遣いかな? 

 

 

 ☆BIN222 / George Wyndham

 オーストラリアの醸造の父と言われたジョージ・ウィンダム氏の名がワイナリー名(旧名 ウィンダム・エステート)になっており、オーストラリア最古のブドウ園であり、長い歴史を持つワイナリーになります。

 オーストラリアのワイン名でよく見掛けるBinですが、容器のことでつまりは醸造した樽のナンバリングのようです。

 今宵のシャルドネ姫はBin222は、No.222の樽の中で元気に育ってきたようです。輝く小麦色で、桃系の香りを醸し出し、柔らかい酸味にトロピカルテイストが魅力の姫です。

 

 

 ☆カマスの香草焼き

 白身魚特有の淡白な旨味とタイムとオレガノのハーブがピッタシ合い、そこにシャルドネ姫が加わるとほのかな甘みがあらわれて美味しさ満開です。

 

 

☆手羽先の網焼き 

  香ばしく焼き上げた手羽先に桃系フルーツテイストのシャルドネ姫が絡み合い美味しさが倍増\(^o^)/。いつも思うけどパプリカの焼いたのって、何でこんなに甘くて美味しいの…と美味しい悲鳴があがります。

 

 

 ☆ブラータ(Deliziosa社)

    濃厚でクリーミーな「ブラータ」にヒマラヤ岩塩をふりかければ花咲か爺さんの如く「ブラータ」の美味しさを更に倍増 。素材の美味しさが共鳴(*^▽^)/★*☆♪

 

 

 

 いやいや、人生には無意味な無駄遣いなものなんかないよ。

 自分の場合は「意味のある無駄遣い」、えぇ~それは無駄遣いと呼ばないんじゃないの、いいじゃありませんか、そうじゃないと楽しい明日は来ないからね(^-^)v

 

 小説『ダンス・ダンス・ダンス』には、数多い音楽をモチーフに使っている。ポール・モリアからデヴィッド・ボウイ、イギー・ポップはてはボブ・マーリー。

その中で、チョイスしたのはこの曲👇

♪Bob Dylan - Rolling Thunder Revue

   ※長いけど訳詞があるのでこれにしました。ローリング・サンダー・レヴュー・ライブより

 


カラスは聖なる使い

2017-12-05 01:00:05 | シャルドネ

 「目に見えるものに価値を置く社会と、見えないものに置くことができる社会の違いを僕は思った。そしてたまらなく後者の思想に魅かれるのだった。」

「リペイトリエイション(魂の帰還)とは、この世を心としてとらえるのか、それとも物としてとらえるのか、その二つの世界の衝突の用にも思われた」

 ワタリガラスの神話

「ずっと昔の話。ワタリガラスがこの世界に森をつくった時、生き物たちはまだたましいをもってはいなかった。ワタリガラスが浜辺を歩いていると海から大きな火の玉が上がってきた。ワタリガラスは一羽のタカに『力を貸してくれ』と、火の玉の炎を取ってきて欲しいと頼んだ。タカは、くちばしを炎で焼き焦げ、炎に包まれながら戻ってきた。そして、その炎を地上へ、崖へ、川の中へ投げ入れた。その時、すべての動物たち、鳥たち、魚たちはたましいを得て動き出し、森の木々も伸びていった。

     ~

  この世は、ワタリガラスによってその炎を取りにゆかされた無数の人々で満ちているのかもしれない。」

                           『森と氷河と鯨~ワタリガラスの伝説を求めて / 星野道夫』より

 

 

 ☆ワタリガラスとそのしもべ

 

 

☆VINTNERS BLEND / Ravens Wood

 1976年に設立したレーヴェンスウッド・ワイナリー。創業者のジョエル・ピーターソン氏は『ジンファンデル狂』と呼ばれており、カリフォルニアのジンファンデル種に哲学を持っているいるようです。だが、私はいつものようにシャルドネ姫のほうに愛学を持って楽しませてもらいます。 

 ちなみにレーヴェンスはワタリガラスのことで、このワイナリーは3羽のワタリガラスがシンボルマークになっています。

 少し濃い小麦色。香りは桃系でそれほど強くはないが、口に含むといきなりハチミツ・テイスト。樽育ちの典型的なグラマラスなボディ。人目惚れじゃないけど、一口惚れです。

 

 

 ☆サーモンのアボカドの人参レモンヴィネガー・オイル

  人参とレモンヴィネガーにオリーブオイルを加えてサーモンかけると生臭さがまったく消え、シャルドネ姫が手をかざすとハニーテイストの甘さがふんわりと出て相性ピッタンコの美味しさです!

 

 

☆牡蠣の大根おろし煮

 昆布出汁とシャルドネ姫を5:1で煮た立てて、大根おろしを加えて1分ほど煮て火を消して大根おろしの水気をとりながら出します。そこに牡蠣を入れ火をつけて沸騰したらとめて余熱で火を通します。大根おろしの上に牡蠣をのせて煮汁を少しかけ、ライムもふりかけ、今回は味付けなしのポン菓子を振りかけて出来上がり。

 ふっくら牡蠣と大根おろしの食感が心地良く、味は牡蠣のミネラルとポン菓子の香ばしさが、樽育ちのシャルドネ姫に非常にピッタンコで美味しさマークが飛び交っています。

 

☆海鮮パエリア

 

 甲殻類は無二も言わさず樽育ちのシャルドネ姫との相性はピッタンコです。エビの風味、カニの風味が膨らみ美味しさ倍増です! 

 

 

 世の中は常に移り変わっており、星野道夫氏の言葉ではないけど「見えないものに価値を置くことができる社会」に向かっている。

 数十年前は、お金が全てと言われた「お金」の時代、その後、次々と新しい物が生み出された「物」の時代、その物にまつわる物語がつきまとう「事(ストーリー)」の時代と移ってきた。そして今は忘れかけている心を呼び戻す「心」の時代。

 ワタリガラスによって「心」を導かれているようだ。

 

 ※日本神話で神武天皇を大和の国に導いたのは三本足のヤタガラス。そのヤタガラスを日本サッカー協会はシンボルマークにしている。

 

 今宵の楽曲は、宇宙の心に導かれるようなエンヤの歌声で。

 

♪Enya - Caribbean Blue