『にゃんこのクリスマス』
作・ねじっこさん
人間はお盆になると亡くなったひとに出逢えます。
でも亡くなった猫や犬には、いつ逢えるのでしょう。
わたしは、「虹の橋」の子たちは
クリスマスに逢いに来るのだと思っています。
銀色の、きらきら輝く星の舟に乗って、遊びに来るのです。
ドアをとんとん叩く音がするから、イブの晩は静かに過ごさなくては。
扉を開けると、あの子が胸に飛び込んできます。
「お母さん、お母さん、お母さん」
不思議なことに、お互いの言葉がとても良く分かるのです。
元気だった頃のまま、生き生きとした瞳、表情、そしてつやつやの身体。
一晩中、話しても話しても止まらない、ふたりの時間。
どんな友だちがいるか、どんなに遠くまで一緒に走ったか、
野や山や 空や雲、明るい日差しのこと、
あの子のお喋りは止まりません。
そうして夜が明ける頃、
舟に乗って青い空の向こうに帰って行きます。
そんな奇跡が、皆様のもとにも、訪れますように・・・
また…悲しみに打ちひしがれている方が希望を持てますように・・・
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この物語は、猫友さんのねじっこさんが、子供のころに
作られたお話しです。
2010年に、私がお願いをしてみんとさんに
イラストを描いていただきました♪
皆様の寂しくなった心が、少しでも暖まりますように