猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

アウトレイジ ビヨンド

2012-10-11 02:24:42 | 日記
「アウトレイジ ビヨンド」を娘と見にいってきた。おもしろかった~!
以前娘が「アウトレイジ」のDVDを借りてきて見ていた時、私もなんとなく見ていたのだが、
なかなかおもしろかったので、続編は映画館で見たいね、と話していたのだ。
前作のラストで死んだと思われていた主人公・大友(ビートたけし)が、実は生きていた。
マル暴刑事の片岡(小日向文世)の手回しで早く出所する。
が、大友はもう復讐をする気も、ヤクザに戻る気もないと言う。暴力団壊滅を目論む片岡は、
なんとかして大友を暴力団壊滅に利用しようとする。
…と、簡単に言ってしまえば暴力団の抗争の物語だ。でも、1人1人の思惑や微妙な人間関係が
おもしろく、一気に見れてしまった感じ。
いい人の役が多い三浦友和や西田敏行の、顔が怖い(笑)。いつも悪役をやっている中尾彬より
怖い。
少し残念なのは、前作で頭の切れるインテリヤクザ(この表現っておかしくないか?)だった
加瀬亮が、今回は頭のいいところをあまり見せず、やたら怒鳴ったり暴れたりしていたこと。
あの人はもうちょっとクールにしていて欲しかったな。
それにしても俳優さん達の豪華なこと。あの顔ぶれを見ただけで、映画を見たくなってしまう
のではないだろうか。
この映画のキャッチコピーは「全員悪人 完結。一番悪い奴は誰だ!」ということだが、
私は一番悪いのはマル暴の刑事だと思った。

ところで、以前「流星の絆」というテレビドラマが放送されていて、三浦友和が真犯人の役
だったのだが、個人的にラストがとてもとても残念だった。原作と違うのだ。
ドラマでは、ビルの屋上で三浦友和(一応刑事)が拳銃を頭に当てて、「功一(二宮くん)、俺みたいな
大人になるなよ」と言って自殺しようとするのを、功一が止めて、結局刑事は逮捕される。
だが原作では、『「功一、俺みたいな大人になるなよ」と言って、ひらりと柵を飛び越えた』
というような文章だった。私は断然こっちがいいなあ~、と思った。
映画やドラマが原作と違うというのはよくあることだが、それでかえって良くなってたら
いいけれど、「原作の方が良かったーっ!」という時はとても残念なものだ。