猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

太陽が知っている

2012-11-19 01:58:47 | 日記
1969年のフランス・イタリア合作映画「太陽が知っている」。
豪華な別荘で夏の休暇を楽しんでいるジャン・ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ
(ロミー・シュナイダー)。マリアンヌが昔の恋人ハリー(モーリス・ロネ)とその娘ペネロープ
(ジェーン・バーキン)を招待したことから、雰囲気が変わってくる。
仕事で成功しているハリーは、自殺未遂をしたことがある小説家のジャン・ポールに対して
あからさまに傲慢な態度で接する。そしてマリアンヌとよりを戻してみせると挑発する。
マリアンヌはジャン・ポールを妬かせるために、ハリーと仲良くする。
父親がマリアンヌと親し気にしているのを見てショックを受けたペネロープは(両親は既に
離婚しているのだが)、ジャン・ポールと関係を持ってしまう。
それに気付いたハリーは、夜、庭で酔っ払ってジャン・ポールと口論になる。
自殺未遂のことをバカにされたジャン・ポールはハリーをプールに突き落とし、殺してしまう。
翌日ハリーがプールに浮いているのをマリアンヌが発見し、警察に届ける。
酔っ払ってプールに落ちて溺死した事故だと思われたが、刑事は不審な点を見つける。
刑事は何度かマリアンヌとジャン・ポールの元を訪れ、事情を聞くが、そのことでマリアンヌは
ジャン・ポールがハリーを殺したのだと確信する。

えっここで終わるの?って感じ。刑事も諦めが早過ぎるし。フランス映画だけど終わり方が
ちょっと…と思った。恋愛映画なのかどうかもよくわからないし。
邦題も、アラン・ドロンの出世作「太陽がいっぱい」から取ったのがあからさま過ぎる。
この映画は事件の時太陽は出ていないのだ。原題は「プール」なのだ。邦題がひどい。
まあ「太陽がいっぱい」でアラン・ドロンに殺されたモーリス・ロネがこの映画でもまた
アラン・ドロンに殺されてしまうので、こうなっちゃったのか。

それにしても若い時のジェーン・バーキンがとても魅力的だった。シャルロット・ゲンズブールは
顔はセルジュに似ていると思うのだが、しゃべる時の口元や声はジェーンに似ていた。
それにあの細長い手足はジェーンそっくり。両親どちらにもよく似ている人だ。

アラン・ドロンがあまりかっこよく見えなかったのが残念。