2011年の日本映画「恋の罪」。
ある日ラブホテル街の廃屋のアパートで、女性の死体が発見される。事件を担当する
吉田和子(水野美紀)は、仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、愛人との関係を
断てないでいた。
和子は事件を追ううちに、大学のエリート助教授・尾沢美津子(冨樫真)と、人気小説家
を夫に持つ清楚で献身的な主婦・菊池いずみ(神楽坂恵)の恐るべき秘密に行き当たる。
園子温監督の、実際の殺人事件をモチーフにした物語である。おもしろかったが、ちょ
っと長い。前半は「この映画、144分も観るのかあ…」という気持ちで観ていたが、後半
はスピードが出てきておもしろくなった。でももう少し削っても良かったのではないだ
ろうか。
キャッチコピーが「ようこそ、愛の地獄へ」だったらしく、その通りこの映画は和子、
美津子、いずみという3人の女性が愛の地獄にはまってしまう過程を描いている。愛の
地獄というより性の地獄と言うべきか。
とにかく神楽坂恵と冨樫真の演技が迫力があってすごい。主演の水野美紀が霞んでしま
うほど。冨樫真という人は初めて見たのだが、二面性を持った女性が変わるところなん
か迫力ありすぎて怖いくらい。
でもこれはやっぱり神楽坂恵のための映画だと思う。そこまでやる?というシーンが
満載で、本当の主役はこの人だろうなあ、と思った。
ただ、いずみの堕ち方があまりにもひどくて、人はあんなにも早く堕ちてしまうものだ
ろうか、と思った。いずみは美津子やカオル(小林竜樹)に「ついておいで」と言われて、
戸惑いながらもついていってしまうシーンが多い。そこで「私は行かない」という意志を
持っていれば、ああまで堕ちなかったのではないだろうか。人ってあんなに他人の言い
なりになるもの?という疑問は残った。
「冷たい熱帯魚」とは違うタイプの映画だが、なかなかおもしろかった。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ
ある日ラブホテル街の廃屋のアパートで、女性の死体が発見される。事件を担当する
吉田和子(水野美紀)は、仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、愛人との関係を
断てないでいた。
和子は事件を追ううちに、大学のエリート助教授・尾沢美津子(冨樫真)と、人気小説家
を夫に持つ清楚で献身的な主婦・菊池いずみ(神楽坂恵)の恐るべき秘密に行き当たる。
園子温監督の、実際の殺人事件をモチーフにした物語である。おもしろかったが、ちょ
っと長い。前半は「この映画、144分も観るのかあ…」という気持ちで観ていたが、後半
はスピードが出てきておもしろくなった。でももう少し削っても良かったのではないだ
ろうか。
キャッチコピーが「ようこそ、愛の地獄へ」だったらしく、その通りこの映画は和子、
美津子、いずみという3人の女性が愛の地獄にはまってしまう過程を描いている。愛の
地獄というより性の地獄と言うべきか。
とにかく神楽坂恵と冨樫真の演技が迫力があってすごい。主演の水野美紀が霞んでしま
うほど。冨樫真という人は初めて見たのだが、二面性を持った女性が変わるところなん
か迫力ありすぎて怖いくらい。
でもこれはやっぱり神楽坂恵のための映画だと思う。そこまでやる?というシーンが
満載で、本当の主役はこの人だろうなあ、と思った。
ただ、いずみの堕ち方があまりにもひどくて、人はあんなにも早く堕ちてしまうものだ
ろうか、と思った。いずみは美津子やカオル(小林竜樹)に「ついておいで」と言われて、
戸惑いながらもついていってしまうシーンが多い。そこで「私は行かない」という意志を
持っていれば、ああまで堕ちなかったのではないだろうか。人ってあんなに他人の言い
なりになるもの?という疑問は残った。
「冷たい熱帯魚」とは違うタイプの映画だが、なかなかおもしろかった。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ