1979年のカナダ映画「チェンジリング」。
交通事故で妻子を失った作曲家のジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)は、
妻子と暮らしたニューヨークを離れシアトルの大学へ音楽を教えにいく。シアト
ルでは友人を通して紹介された歴史保存協会に勤めているクレア(トリッシュ・
ヴァン・ディヴァー)から、カーマイケル財団が所有するチェスマン・ハウスと
呼ばれる古い屋敷を借りて住むことにした。ジョンがその屋敷に移り住むと、怪
異現象が起きるようになる。
オカルト映画だが、昔の映画なので怖くはない。だがミステリーの要素もあって
なかなかおもしろかった。事故で妻と娘を亡くした作曲家のジョンは、ニューヨ
ークを離れシアトルの大学へ音楽を教えにいくことにする。移り住んだ家は大き
くて古い屋敷だった。しかし翌日から朝の6時になると轟音が響き渡り、閉めた
はずのドアが勝手に開いたり、水道の水が勝手に流れたりと不可思議な現象が起
きるようになる。ジョンは屋敷を契約してくれた歴史保存協会のクレアの助けを
借りて、家の歴史を調べ始める。
幽霊らしい幽霊も出てこないし、流血シーンもないが、よくできていて、怪談映
画のお手本のようだと思った。屋根裏部屋には子供用の古い車椅子があり、ジョ
ンが作曲したばかりの曲がオルゴールで流れ、川に捨てたはずの娘のボールが2
階から転がり落ちてきたりと、小道具が不気味さを引き立てている。降霊会の様
子も迫力があった。ジョンはこの屋敷に子供の霊がいることを確信する。妻子を
亡くしたジョンの心と共鳴したのだ。
子供の取り替えがテーマになっていて興味深い物語だった。大人の欲のために惨
劇は起きるのである。70年前に犠牲になった子供の霊が、ジョンを通じて助け
を呼んでいる様子がかわいそうだった。ジョージ・C・スコットの抑えた演技も
良かった。私の好みのオカルト・ミステリーだった。
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交通事故で妻子を失った作曲家のジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)は、
妻子と暮らしたニューヨークを離れシアトルの大学へ音楽を教えにいく。シアト
ルでは友人を通して紹介された歴史保存協会に勤めているクレア(トリッシュ・
ヴァン・ディヴァー)から、カーマイケル財団が所有するチェスマン・ハウスと
呼ばれる古い屋敷を借りて住むことにした。ジョンがその屋敷に移り住むと、怪
異現象が起きるようになる。
オカルト映画だが、昔の映画なので怖くはない。だがミステリーの要素もあって
なかなかおもしろかった。事故で妻と娘を亡くした作曲家のジョンは、ニューヨ
ークを離れシアトルの大学へ音楽を教えにいくことにする。移り住んだ家は大き
くて古い屋敷だった。しかし翌日から朝の6時になると轟音が響き渡り、閉めた
はずのドアが勝手に開いたり、水道の水が勝手に流れたりと不可思議な現象が起
きるようになる。ジョンは屋敷を契約してくれた歴史保存協会のクレアの助けを
借りて、家の歴史を調べ始める。
幽霊らしい幽霊も出てこないし、流血シーンもないが、よくできていて、怪談映
画のお手本のようだと思った。屋根裏部屋には子供用の古い車椅子があり、ジョ
ンが作曲したばかりの曲がオルゴールで流れ、川に捨てたはずの娘のボールが2
階から転がり落ちてきたりと、小道具が不気味さを引き立てている。降霊会の様
子も迫力があった。ジョンはこの屋敷に子供の霊がいることを確信する。妻子を
亡くしたジョンの心と共鳴したのだ。
子供の取り替えがテーマになっていて興味深い物語だった。大人の欲のために惨
劇は起きるのである。70年前に犠牲になった子供の霊が、ジョンを通じて助け
を呼んでいる様子がかわいそうだった。ジョージ・C・スコットの抑えた演技も
良かった。私の好みのオカルト・ミステリーだった。
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