元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

コツ

2020-02-15 20:16:47 | 身体
前回のブログで告知させていただきました雀まつばら寄席、おかげさまでたくさんの方にお越しいただきました。
ありがとうございました。
今回はハメもの(落語の中の効果音)がたくさん入り、「ちゃっきり節」と地歌の「雪」を弾き歌うという課題もありました。
効果音が雑音になってはいけないので、ボイストレーニングの先生にもご指導いただきました。
三味線同様、短期間では なかなか上手くなれません。

ボイストレーニングを習うに当たって、仕事柄、身体のメカニズムの1つとしても「発声」に興味があったので理論的に教えてくれるところを検索しました。
理想通り、発声の解剖学的な説明がたくさん。
「声帯を下げる上げる」
「気管を開く」
「軟口蓋に当てる」
「鼻腔に抜く」

先生には体の使い方の習得が早い!とか言われるのですが、難しい!
三味線も難しいけれど、手や腕や体幹の筋肉ではない未知の世界。

よく考えてみれば、四肢(腕と脚)や体幹を動かす筋肉は骨格筋で随意筋。
声帯などは不随意筋。難しいはず。

*骨格筋=関節をまたいで骨に付き、関節を動かしたり、骨格を支えたりする筋肉
*随意筋=自分の意識で動かすことができる筋肉。骨格筋。
*不随意筋=自分の意識に動かせない自律神経の働きにより自動運転されている。心臓など内臓の筋肉。


そんな中、木曜日・・・
パーキンソン病のEさんのトレーニング指導。
最近、病気の進行で動作が困難になってきました。

立って壁に捕まり片足立ちで股関節を前後にスイング・・・
できない。
「サッカーのボールを蹴る感じで」
できた。

手指の運動、指をパーとピストル(中指・薬指・小指を曲げる)を繰り返す・・・
できない。
「ゴルフのグリップみたいな手」
できた。

おそらく脳の違う部署から動きを引き出してくるのでしょう。
(*脳の働き、詳しくはまた後日に)

そんな動きの引き出し方がある。

ボイストレーニングの先生に・・・
「先生、その動きのコツがわかりやすいような、日常的な表現はありませんか?」
と聞いてみました。
「あくびするように」これは なんとなくわかる。
「イビキの・・・」寝ている時、どうなんだろう?
「嘔吐の・・・」
????
「吐いたことないです。」
「えっ?!お酒は飲まないんですか?」
「飲みますけどね・・・」

・・・てな具合で上手に歌を歌うにも前途多難。

コツを簡単に掴もうなんて安易ではないんですね。三味線も5、6年毎日稽古しても、まだまだ。
脳や筋肉をしっかり動かさなければ、コツ(骨)は動かない。
諦めず、フィジカルトレーニング、巧緻性開発と思って、おもしろがって頑張ります。


*コツ
コツの語源は骨。
骨は体の中心、核にあり、人間の本質や素質を意味する。
そこからコツは勘所や要領を意味するようになり、物事の本質を見抜き、自分のものにすることを「コツをつかむと言うようになったそうな。

*巧緻性
感覚、知覚など脳、神経と筋肉を連動させ、巧みに体を動かす力。
筋肉の発達は まず脳、神経と筋肉の連動から発達し、動きを習得する。


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2 コメント

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Unknown (ラルフ)
2020-02-17 00:35:03
先生の「歌う!」と言えば、ピンクレディーだったのに、「ちゃっきり節」に「雪」時が経てば、歌う歌も変わる⁉️

コツを掴めず理解するのに時間がかかる人、言い回し一つ変えるだけで、出来るようになるなら、こんなに素晴らしいことはないなぁ。
向き不向き、器用不器用が関係しているのかと諦めかけていることでも、希望の光が見えて来た!
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Unknown (Chii)
2020-02-17 00:35:53
ラルフさん 
コメントありがとうございます。
できるだけ早回りしたいと思うのですけどね。
チャレンジしなければ、気づかないこともありますからね。
1つ扉を開けば、新しいことに出会うので、そこに光が見えてきます。
三味線して、改めて私は「どんくさい」ことを嫌という程、目の当たりにしています。
でもね、全く弾くことができなかった5年前から今、ちょっと弾けるようになりました。
もっと良い音色で弾くことと、いつまでもピンクレディを歌って踊れる体力を保つことをコツコツ頑張ります。
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