今年は梅雨の走りのような5月でしたが、いよいよ本格的な梅雨入りでしょうか?
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Skin Care School 週刊発行
淳 子 先 生 の お 肌 の 学 校
□ 5月 20日 vol.0996
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発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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5月のCONTENT
6日発行 休刊
13日発行済み≫お肌の悩みQ&A
20日発行 ≫豆知識
27日発行予定≫季節のトラブル
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豆知識ートランス脂肪酸とマーガリンー
5月15日、新型コロナウィルスの感染者が全国で3万5008人確認されました。前週より約7000人減でしたね。大型連休が終わりましたので、感染者数の増減が気になるところでしたが、オミクロン株という感染率の高い変異株禍で、なんとか各自の自覚の上で感染を凌いでいるという感じでしょうか。連休明けは都心部より地方がやはり気になりますね!
そして遂に新型コロナ感染者0を明言していた北朝鮮内で5月12日以降感染者の数がびっくりする程の数で、15日午後6時までの新たな発熱者が39万2920人と驚くほどの発熱者が出ているようです。PCR検査体制や治療体制が稼働していないようですね。耳にしたと思いますが「柳の葉を煎じて飲む」という民間療法を奨励しているという記事が新聞に掲載されているという事です。柳の葉は中国では青銭柳茶(せいせんりゅうちゃ)といって風邪や解熱に効果があると言われており、柳の「樹皮」から抽出されたサリチル酸をヒントにアスピリンが合成されたという事ですから柳の木は薬効作用が期待できるようです。(サリチル酸の基になった柳の木は裏が白い葉の樹皮からだそうです)解熱・抗炎症作用が期待できる薬効です。といってもコロナに対する有効性はわかりませんが…
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さて今回は食をテーマに、身近な所でよく耳にする“マーガリンは良くない!”について勉強してみましょう。
日常的に使用するマーガリンが体に良くないと言われて何年も経ちます。本当に良くないのかどうか一緒に勉強してみましょう。マーガリンは元々バターの代用品で、バターは高いし固いし使いにくいという欠点を見事にマーガリンは克服し、カロリーも低いし健康志向の人にも好まれていたはずなのになんで?と思っている方も多い筈です。
マーガリンの歴史を見てみるとなんと1813年にまで遡り、フランスの化学者ミシェル・ウジェーヌ・シュヴルール博士が動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見した事から始まったようです。そして1869年ナポレオン3世が軍用の為に安価なバターの代用品を募集した時、フランス人のイポリット氏が牛脂に牛乳等を加えて硬化させたものを考案したそうで、これがマーガリンの誕生となります。マーガリンは牛脂を基に作られていましたが19世紀に水素添加反応が発見され、この反応で植物油が硬化できる事がわかりました。
20世紀に入って硬化植物油から合成のマーガリンが製造され始め、第二次世界大戦中のアメリカでは合成マーガリンが本格的に製造され、戦後は元々あった牛脂から作るオレオマーガリンが作られなくなりマーガリンといえば植物性のマーガリンとなった訳です。色々な過程を経て、2015年6月16日FDAは加工食品に使われる工業的に生産されたトランス脂肪酸の主原料である部分硬化油(PHO)が人間の食品に使われても安全だとする一般的な合意は無い!として、3年の猶予期間後、部分硬化油を加工食品に用いることを禁止する事が2018年6月18日から実施されました。
アメリカでは、硬化油を使用しなくなって以降、成人病のパーセンテージがかなり下がったと言われています。2004年世界に先駆けてトランス脂肪酸(硬化油)の添加を禁止したデンマークでは3年で10万人当たりの死亡者数が14.2人減ったとデータが出ました。ニューヨーク州は2007年、米国の規制の先陣を切ったのですが心疾患による死者数は同じように減少して、年間約390万ドルの医療費の節約に繋がったと言います。「人為的に作られたトランス脂肪酸は安全とは言えない」とイエール大学エリック・J・ブラント博士はおっしゃっています。そしてオリーブ油や菜種油に切り替えるだけで世界年間3~10万件の早逝を防止できたという事ですから、現在規制の無い日本も気をつけていかなければなりませんね。
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1960年代はバターなど飽和脂肪酸の害が報告され、それ以降からコストが安価で長期保存できる事からトランス脂肪酸を多く含むマーガリンかショートニングが大量消費された訳ですから、やはり添加物の入っていないバターを少量使う方が良いということなのでしょう!バターは手作りする時も生クリーム(動物性乳脂肪分35%以上のもので乳化剤等入っていないもの)と塩だけです。
ちなみにトランス脂肪酸の多い食品はマーガリン・ファットスプレット・ショートニング・マヨネーズ・ビスケット類・コーン系スナック菓子・ポテトチップス類・ファストフード等が挙げられます。トランス脂肪酸を低減しているマーガリンも色々出ています。
バターは飽和脂肪酸を含む食品になりますが、摂り過ぎはいけません。美味しい高級なパンはバターがたっぷりなので、やはり注意した方が良さそうです。日本人本来の食事が一番身体に良い事だけは調べれば調べるほどよくわかります。
たまに使うならば添加物不使用のバターを適量使用して、普段の油はオリーブ油が安心かと思います。ちなみにマーガリン=プラスチックというのは間違いで、プラスチックのような食品と考えた方が良いようです。これは知っている方も多いと思いますが、常温でも腐敗せずカビも生えないという事。そしてその他可塑性のある合成樹脂がプラスチックなのでバター・マーガリンの性質を結びつけた話のようです。
代表的なマーガリンの成分表記には
原材料:食用植物油脂(大豆を含む)、食用精製加工油脂、全粉乳、食塩
添加物:乳化剤、香料、ビタミンA、酸化防止剤(V.E)、着色料
とあります。バターの成分表記には
原材料:生乳、食塩のみです。やはり添加物の少ないバター少量が良い感じはしますね!
しかしバターは高価です。それは日本でのバター輸入が国定貿易で統制されているので価格が高く、品薄状態になりやすいようです。日本の酪農産業の保護の為なので、致し方ないところです。トランス脂肪酸とマーガリン、理解して頂けましたか?
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、
後天的なトラブルは必ず改善しますので、
いいリズムを習慣化するようがんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など
詳しい情報をいただければ、それだけ適切なアドバイスが
できるかと思います。
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『お肌の学校』バックナンバーはここから
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豆知識ートランス脂肪酸とマーガリンー
5月15日、新型コロナウィルスの感染者が全国で3万5008人確認されました。前週より約7000人減でしたね。大型連休が終わりましたので、感染者数の増減が気になるところでしたが、オミクロン株という感染率の高い変異株禍で、なんとか各自の自覚の上で感染を凌いでいるという感じでしょうか。連休明けは都心部より地方がやはり気になりますね!
そして遂に新型コロナ感染者0を明言していた北朝鮮内で5月12日以降感染者の数がびっくりする程の数で、15日午後6時までの新たな発熱者が39万2920人と驚くほどの発熱者が出ているようです。PCR検査体制や治療体制が稼働していないようですね。耳にしたと思いますが「柳の葉を煎じて飲む」という民間療法を奨励しているという記事が新聞に掲載されているという事です。柳の葉は中国では青銭柳茶(せいせんりゅうちゃ)といって風邪や解熱に効果があると言われており、柳の「樹皮」から抽出されたサリチル酸をヒントにアスピリンが合成されたという事ですから柳の木は薬効作用が期待できるようです。(サリチル酸の基になった柳の木は裏が白い葉の樹皮からだそうです)解熱・抗炎症作用が期待できる薬効です。といってもコロナに対する有効性はわかりませんが…
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さて今回は食をテーマに、身近な所でよく耳にする“マーガリンは良くない!”について勉強してみましょう。
日常的に使用するマーガリンが体に良くないと言われて何年も経ちます。本当に良くないのかどうか一緒に勉強してみましょう。マーガリンは元々バターの代用品で、バターは高いし固いし使いにくいという欠点を見事にマーガリンは克服し、カロリーも低いし健康志向の人にも好まれていたはずなのになんで?と思っている方も多い筈です。
マーガリンの歴史を見てみるとなんと1813年にまで遡り、フランスの化学者ミシェル・ウジェーヌ・シュヴルール博士が動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見した事から始まったようです。そして1869年ナポレオン3世が軍用の為に安価なバターの代用品を募集した時、フランス人のイポリット氏が牛脂に牛乳等を加えて硬化させたものを考案したそうで、これがマーガリンの誕生となります。マーガリンは牛脂を基に作られていましたが19世紀に水素添加反応が発見され、この反応で植物油が硬化できる事がわかりました。
20世紀に入って硬化植物油から合成のマーガリンが製造され始め、第二次世界大戦中のアメリカでは合成マーガリンが本格的に製造され、戦後は元々あった牛脂から作るオレオマーガリンが作られなくなりマーガリンといえば植物性のマーガリンとなった訳です。色々な過程を経て、2015年6月16日FDAは加工食品に使われる工業的に生産されたトランス脂肪酸の主原料である部分硬化油(PHO)が人間の食品に使われても安全だとする一般的な合意は無い!として、3年の猶予期間後、部分硬化油を加工食品に用いることを禁止する事が2018年6月18日から実施されました。
アメリカでは、硬化油を使用しなくなって以降、成人病のパーセンテージがかなり下がったと言われています。2004年世界に先駆けてトランス脂肪酸(硬化油)の添加を禁止したデンマークでは3年で10万人当たりの死亡者数が14.2人減ったとデータが出ました。ニューヨーク州は2007年、米国の規制の先陣を切ったのですが心疾患による死者数は同じように減少して、年間約390万ドルの医療費の節約に繋がったと言います。「人為的に作られたトランス脂肪酸は安全とは言えない」とイエール大学エリック・J・ブラント博士はおっしゃっています。そしてオリーブ油や菜種油に切り替えるだけで世界年間3~10万件の早逝を防止できたという事ですから、現在規制の無い日本も気をつけていかなければなりませんね。
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1960年代はバターなど飽和脂肪酸の害が報告され、それ以降からコストが安価で長期保存できる事からトランス脂肪酸を多く含むマーガリンかショートニングが大量消費された訳ですから、やはり添加物の入っていないバターを少量使う方が良いということなのでしょう!バターは手作りする時も生クリーム(動物性乳脂肪分35%以上のもので乳化剤等入っていないもの)と塩だけです。
ちなみにトランス脂肪酸の多い食品はマーガリン・ファットスプレット・ショートニング・マヨネーズ・ビスケット類・コーン系スナック菓子・ポテトチップス類・ファストフード等が挙げられます。トランス脂肪酸を低減しているマーガリンも色々出ています。
バターは飽和脂肪酸を含む食品になりますが、摂り過ぎはいけません。美味しい高級なパンはバターがたっぷりなので、やはり注意した方が良さそうです。日本人本来の食事が一番身体に良い事だけは調べれば調べるほどよくわかります。
たまに使うならば添加物不使用のバターを適量使用して、普段の油はオリーブ油が安心かと思います。ちなみにマーガリン=プラスチックというのは間違いで、プラスチックのような食品と考えた方が良いようです。これは知っている方も多いと思いますが、常温でも腐敗せずカビも生えないという事。そしてその他可塑性のある合成樹脂がプラスチックなのでバター・マーガリンの性質を結びつけた話のようです。
代表的なマーガリンの成分表記には
原材料:食用植物油脂(大豆を含む)、食用精製加工油脂、全粉乳、食塩
添加物:乳化剤、香料、ビタミンA、酸化防止剤(V.E)、着色料
とあります。バターの成分表記には
原材料:生乳、食塩のみです。やはり添加物の少ないバター少量が良い感じはしますね!
しかしバターは高価です。それは日本でのバター輸入が国定貿易で統制されているので価格が高く、品薄状態になりやすいようです。日本の酪農産業の保護の為なので、致し方ないところです。トランス脂肪酸とマーガリン、理解して頂けましたか?
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、
後天的なトラブルは必ず改善しますので、
いいリズムを習慣化するようがんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など
詳しい情報をいただければ、それだけ適切なアドバイスが
できるかと思います。
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