昨年の振り返りの振り返り
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昨年の振り返りでは「企業案件がほしい」「ワンオペを脱してコラボしたい」「展示とは何か」「ほどほどヒットを狙う」「誰かと海外に行く」なんてことを書いてました。今年は「ワンオペを脱してコラボ」した「展示」があり、珍しくことを進められました。ただ、もちろん海外には行けないし、一番違うのは「企業案件がほしい」を改めようと思ったことです。いや、長期的にはほしいんですが、お前、まだ早いぞ、と戒めた年でした。
というのも、以前から少々企業案件はありました。2016〜17年頃、そのピークは来ました。自治体や企業のまちづくり地域活性化関連や、地図会社の新商品開発、新たな地域の区切り方、分類の提案等。よぉーしこうして企業さんに地理情報の独特の切り口を提供する価値提供をするぞ、と思って法人にしてみた、という経緯もあります。
しかしこうした仕事は単発で終わるか、長く続いて2年でした。こうした仕事はあまり表に出ることがなく、その仕事が次の仕事を呼びにくい、というのもあるでしょう。しかし大きいのは、私が外から見られる印象は、あくまで空想地図や著述を中心としたアウトプットが主軸で、そこからの話題提供や新たな道筋作りへの期待があった、と見て良いと思います。
というのも、以前から少々企業案件はありました。2016〜17年頃、そのピークは来ました。自治体や企業のまちづくり地域活性化関連や、地図会社の新商品開発、新たな地域の区切り方、分類の提案等。よぉーしこうして企業さんに地理情報の独特の切り口を提供する価値提供をするぞ、と思って法人にしてみた、という経緯もあります。
しかしこうした仕事は単発で終わるか、長く続いて2年でした。こうした仕事はあまり表に出ることがなく、その仕事が次の仕事を呼びにくい、というのもあるでしょう。しかし大きいのは、私が外から見られる印象は、あくまで空想地図や著述を中心としたアウトプットが主軸で、そこからの話題提供や新たな道筋作りへの期待があった、と見て良いと思います。
「若かりし頃の暇な時期に作った空想地図の蓄積」の「副産物の活用方法と活用先」(≒企業案件)ばかりを考えていましたが、これは空想地図作家として新たなものを生み出すほうが先なのではないか…と、後述するとあるきっかけで思うに至ります。
薄紫色のB1が、ほぼ企業案件です。2016〜18年にピークを迎え、それ以降その割合は下がっています。その代わり上がっているのが、C1とC2、つまりはアートや著述、物販等、皆さんから見える、作家っぽい側面です。もともとこちらは単価が低く収入源にならなそう、と思っていたのですが、数を重ねれば大きくなり、著述や展示だと企業の1回限りのお仕事よりは(金銭的に)良かったりします。お金の話っすか…?いやいや、実は1回の単価の額はさほど重要ではありません。
大事なのは、その仕事が次の仕事を呼んだり、その仕事そのものがその後も続くかどうかです。企業案件はさきほど書いた通り、単発か、長くて2年でした。著述や展示、物販こそ一発屋で終わるのでは、と思っていたのですが、こちらは案外2年以上続いているのです。そうか、こちらのほうが引きが強いのか…。
薄紫色のB1が、ほぼ企業案件です。2016〜18年にピークを迎え、それ以降その割合は下がっています。その代わり上がっているのが、C1とC2、つまりはアートや著述、物販等、皆さんから見える、作家っぽい側面です。もともとこちらは単価が低く収入源にならなそう、と思っていたのですが、数を重ねれば大きくなり、著述や展示だと企業の1回限りのお仕事よりは(金銭的に)良かったりします。お金の話っすか…?いやいや、実は1回の単価の額はさほど重要ではありません。
大事なのは、その仕事が次の仕事を呼んだり、その仕事そのものがその後も続くかどうかです。企業案件はさきほど書いた通り、単発か、長くて2年でした。著述や展示、物販こそ一発屋で終わるのでは、と思っていたのですが、こちらは案外2年以上続いているのです。そうか、こちらのほうが引きが強いのか…。
さらに衝撃を与えたのが、今年秋の日本能率協会マネジメントセンター(略称JMAM)での出来事です。通称JMAMショック。テストに出るので覚えておきましょう。
JMAMが主催する成長志向のビジネスマン向けのプログラムの一貫で、空想地図ワークショップをテスト実施してみたのですが、なにせお相手は研修やワークショップのプロ。これまでワンオペ試行錯誤の孤独が続いてたので、プロとともにプログラムをブラッシュアップできる!よっしゃ、という心持ちでした。どこでどんなワークを入れるか、その導入や順番、長さ、伝え方…等どう改良していこうか、そしてそこから何か学んで吸収しよう、と思っていたのですが…
プログラムのフィードバックコメントをいただきます。要約すると…
JMAMが主催する成長志向のビジネスマン向けのプログラムの一貫で、空想地図ワークショップをテスト実施してみたのですが、なにせお相手は研修やワークショップのプロ。これまでワンオペ試行錯誤の孤独が続いてたので、プロとともにプログラムをブラッシュアップできる!よっしゃ、という心持ちでした。どこでどんなワークを入れるか、その導入や順番、長さ、伝え方…等どう改良していこうか、そしてそこから何か学んで吸収しよう、と思っていたのですが…
プログラムのフィードバックコメントをいただきます。要約すると…
「基本、参加者が20分間話を聞き続けることはないんですが、MAX20分、最初に地理人さんの怒涛の話をシャワーのように浴びるのが、その後の参加者のやる気を出すのに重要だと思います。冷静に考えれば役に立たないようなことをやり続ける話なのだが、ここまでだと圧倒されるし、参加者も一肌脱ぐきっかけになるので大事だ」と。
あれ?私って、どう価値にしていくか…その試行錯誤が求められているのではなく、価値のなさそうなことを突き詰めるところに価値を感じられている? そう言う人、そう思う人は周囲にいたと思いますが、価値を生み出す堅いプログラムの担当者さんにそれを言われちゃ〜びっくりです。価値を目指さないのがいいでしょう(価値からの逃避)、という話ではなく、価値を目指さないのが価値だ、と言われたようなものなので。
そうか、求められているのは価値提供ではなく、作家なのか。アートだったり著述だったり、そういう不安定なやつか。そしてその不安定なほうが、世間から見ると価値だったりするわけか…。
そうか、求められているのは価値提供ではなく、作家なのか。アートだったり著述だったり、そういう不安定なやつか。そしてその不安定なほうが、世間から見ると価値だったりするわけか…。
30歳を越えたら、価値にならなそうなトライアンドエラーの蓄積の活用、展開を考えるフェーズ、と思っていたのですが、そうではなく、価値にならなそうなトライアンドエラーそのものが求められているのか。価値を考えない自分本位の暴走が価値である、という、価値とは何なんだかわからない倒錯状態に、少なくとも混乱しました。
より詳しい内訳です。記事の取材や初対面のとき、仕事や本業を聞かれたとき、一発で答えられず困るのが地理人の収入源。実際はこんな具合に分散しています。
2012〜13年は勤め労働が8割、自営業が2割の試行段階なので全体の額が小さめです。基本的にはDTPデザイン、1冊の本(みんなの空想地図)、1回大きな空想地図製作案件が来たという内訳でしたが、徐々にデザインから手を引き、プロジェクトメンバー関与(≒企業案件)やワークショップに注力していきます。この方向で行くか…と思いきや、そうはいかず、2019年以降に増えるのは、展示、グッズ、著述でした。来年にも美術館での展示が1件、新刊も2〜4冊、出るはずなので、この傾向は強まる見込みです。
企業案件は作家、著述の価値を上げてからついてくるのではないか。
そのためには、食うことを考えず作家としてのアウトプット、というよりトライアンドエラーを増やすことが先決だと思うに至りました。(つづく)
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