元日に初詣に出かけた。
ひんやりとしているものの、日射しのおかげで暖かく感じた。
ものすごい渋滞を終えて駐車し、これまたものすごい行列の最後尾へ。
加藤神社とか藤崎宮ではないので、「ものすごい行列」と言ってもたかが知れているのかもしれないが、社殿に辿り着くまでに30分は掛かったな。
ゆっくり進む行列の前にいた一家に癒やされた。
一家、というかその家の男の子に癒やされた。
駐車場脇で倒れている人がいて、そこに救急車がやって来たのだが、その救急車を間近で見たいと拗ねる男の子。
「お仕事しているからダメ」「だっこしてあげるから、ここから見ておきなさい」と諭すおじいちゃんとおばあちゃん。
「お仕事」という言葉に納得したのか、おじいちゃんにだっこされながらじっと救急車を見る男の子。
受け入れ先が見つからないのか、なかなか出発しない救急車が気になるのは私も含め周りの大人たちみんな同じ。
チラチラと救急車を振り返る。
救急車が出発しないうちに、行列は進む。
次第に救急車のサイレン付近しか見えないあたりに到達すると、男の子はパパに肩車して貰っていた。
危うくパパの肩から落ちかける場面もあり、ヒヤッとした。
「頼むから、しっかり掴んでて!」
というパパ、いや、あなたも子どもさんの足掴んでましょうよ。何しているのか分からないが、スマホは離しましょうよ。
しばらくパパの肩車にいた男の子とパパの会話に吹きだしてしまった。
「あしがつかれた」「ウソつけ!」
よく覚えていないけど、肩車って足が疲れるんだっけ??
そう思いつつ周りは笑ったり必死に笑いを堪えたりで結構大変だった(笑)
パパの肩車から降りた男の子はまたおじいちゃんにだっこをせがんでいた。
おじいちゃんのだっこ→パパの肩車→おじいちゃんのだっこ→パパの肩車と行ったり来たり。
その様子も可愛らしい。
ママが赤ちゃんをだっこしていたので、赤ちゃん返りもあるかもしれない。
パパもおじいちゃん、おばあちゃんもしっかり甘えさせてあげているので、男の子は十分に満足そうだった。
男の子が欲しがっていた、リンゴ飴だかイチゴ飴だかもお参りが終わったら買ってあげると言われていたから、きっと買って貰えたことだろう。
あの子のおかげで30分以上(たぶん)あった行列の時間も退屈せずに済んだ。
癒やしをくれてありがとう!
あ、ちなみに救急車は20分ほどで出て行った。倒れていた人が無事であることを祈ります。