2月は数はまあまあ、そのわりに当たり本が多かった印象です。
2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:3407ページ
ナイス数:1187ナイス猫のダヤン ステーショナリーセットBOOK 【ペンケース+ノート+文庫カバー+ボールペン+ふせん】 (宝島社ステーショナリーシリーズ)
★3.5 思わず買っちゃった。ペンケース、文庫本カバー、ボールペン、ミニノート、付箋のセット。開けたらかなり薬品臭がしたけど、しばらくしたら消えるかな。ペンケースは裏も違う絵柄で可愛い。文庫本カバーは、本の厚みに合わせてサイズ調整が出来ないタイプなので、実用性は微妙。手帳とかノートのカバーにした方がいいかも。どっちも素材自体は市販の物に比べたらチープ。耐久性はあまりなさそうです。でも外見はそんなに安っぽく見えないし、可愛いので、1500円なら十分。
ちなみに「ミニブック付き」とあるけど、それはペラペラのパンフレット的なものなので、期待しない方がいいです。とうとう本(とも呼べないものだけど)がおまけの時代が来たか!という感じ(^_^;) おまけ付きお菓子のおまけが豪華になって、お菓子はキャンディ1粒とか「どっちがおまけ?」と同じ。まぁ最初からグッズ目当てで買ってるのでいいんですが。「ステーショナリー“BOOK”」ではないなぁ(笑)。
読了日:2月2日 著者:ペチカはぼうぼう猫はまんまる
★3.5 ロシア民話風の物語集。子どもの頃読んだような素朴なお話に近く、懐かしい気分に浸れる本だった。大人目線だと、「それでいいのかい?(^_^;)」と微妙にツッコミたくなる所もあるあたりが、民話の面白味でもあるんだな。かといって理不尽過ぎると腹が立つ。愚直な馬も要領のいい猫も、真面目な兄も怠け者の弟も、それぞれの持ち味を生かして幸せになれればいいじゃん、て感じかな。(*^^*)
【収録作】 猫と犬と馬が泉をさがす旅に出た話 /青い羽のある鳥と古い鏡の話 /悪魔とわたりあったわかものの話 /ふしぎなサルディーナの話 /三人兄弟が三人の王に会った話
読了日:2月4日 著者:やえがし なおこテルマエ・ロマエ IV (ビームコミックス)
★3.5 話が長編化して、日本人の恋の相手まで出てくると聞き、映画のストーリーに迎合したのかと失望、前の短編スタイルが好きだったので、3巻までで買うのをやめてしまった。そしたら図書館に入るようになったので、借りて読んでみた。 *古代ローマオタクでラテン語を話せる天才美女さつきは、都合が良すぎる存在だけど、変人キャラでもあるためか、意外と悪くなかった。爆笑するような展開は減ったけど、これなら続きも読んでみようかなと思う。
ストーリー 《次期皇帝と目されていたアエリウスの死に落胆するハドリアヌス帝。次の皇帝候補に任せる予定の大事な浴場事業について、力を貸してやってくれ、と頼まれる。そんな大事な時に、またまた現代日本にタイムスリップしたルシウス。しかも帰ることが出来なくなり、温泉旅館で働くことに》
読了日:2月5日 著者:ヤマザキ マリ芸術新潮 2012年 08月号 [雑誌]
★4 幽霊画特集。表紙の松井冬子描き下ろし幽霊画は、現代人の幽霊なところが面白い。顔も現代的で、ホラー映画に出て来そうな(貞子的な)不気味さがある。特集の幽霊画は、迫力、雰囲気、発想力に秀でた秀逸なものから、二番煎じ三番煎じ的なつまらないものまで、玉石混淆。有名な名品を別にすると、51pの黒いシンプルな影だけで表現されたものがお気に入り。 *その他には、近年の草間弥生に感じる違和感について述べた藤田一人さんの「わたし一人の美術批評」、特別レポート『「工芸」はどこへ向かうのか』が面白かった。
読了日:2月5日 著者:おやすみなさいの おともだち (ポプラせかいの絵本)
★4 表紙のリアルクマが恐いので手を出しかねてたんだけど、読んでみたら、かわいいお話(笑)。お母さんが男の子に絵本を読み聞かせ。作中作の絵本の中で、スヤスヤぐっすり眠るクマのかわいいこと。眠っているクマを起こさないよう、「しいーっ」と言う男の子もかわいい。これ、子どもには面白さが伝わるのかな? 大人だからこそ、ほっこり癒される絵本のような。 *「あれ?この絵のタッチは…」と思ったら、『リサとガスパール』の絵の人だったのか! 好きなのに気づかなかったー!! やっぱり表紙だけ恐いんだって(笑)。
読了日:2月5日 著者:Kate Banks1、2、3 (ナショジオワンダーフォトブック)
★4 表紙のペンギンのように、思わず「いち、に、さん」と声をかけたくなる、3匹の動物達の写真集。仲良く寛いでいたり、並んで歩いたり、喧嘩してたり、近くにいるけど無関心そうだったり、3匹というのがポイントで、各個体の個性も分かるし、なんとなく物語も想像できる。芸術的なもの、ユーモラスなもの、可愛らしいもの、写真によって様々だけど、「3」って絵になるなぁ。 同じシリーズで『ぽつん』(1匹で写ってる写真集)も予約待ち中。楽しみ♪
読了日:2月5日 著者:ねこ鍋「おらほの猫ら」
★4 『ねこ鍋』の飼い主さんの、猫漫画&エッセイ。猫達の写真、エッセイ(文)、漫画を少しずつ織り交ぜてある。農家さんなので、猫も自然の中でのびのびと暮らしていて、目尻が下がりっぱなし( ´ ▽ ` *) 漫画も独特のタッチで、猫達の個性が伝わってくる。方言も雰囲気が出ていい。訳が付いてないとさっぱり分からないけど(^_^;) これ読むと、多頭飼いしたくなるなぁ〜。猫達がギュッとくっ付いて寝てる姿、最強☆
読了日:2月7日 著者:奥森 すがり枕もとに靴―ああ無情の泥酔日記
★3.5 お酒好きな著者のウェブ日記をまとめたエッセイ。私はお酒が飲めないので、酔っ払いの心境は分からないのだけど、なぜか読んでいて嫌じゃない。内容は年がら年中酔っ払っている状態で、ふざけてるのに(笑)、文章自体は理性的な感じがするし、頭のいい人なんだろうなと思う。その緩急の付け方に、思わず笑ってしまう。ご本人もユニークだけど、家族もまた絶妙な返しを繰り出すし。(家族との会話が一番面白いw) しれっと紛れている架空の話は、幻想的な短編小説のような見事さ。ただ、斎藤君(猫)弄りは迷惑そうなので程々に(笑)。
読了日:2月13日 著者:北大路 公子カープあるある
★3.5 「カープと書いて忍耐とよむ」「マエケンが全国区のテレビに出演すると、親心のような目で見てしまう」「今村や堂林やマエケンに『カープ弱くてゴメンね』と申し訳ない気持ちになる時がある」など、読みながら「確かに…」と苦笑してしまう。自虐ネタ中心に反応してしまったところが、何か物悲しい(笑)。でもそんなカープが好きだ! 今年も「今年こそは」と思っちゃうよ!(笑)。 それにしても、似顔絵が全然似てない〜!! そんな顔じゃねーぞ!顔知らんの!?とイラっとするレベル。残念〜。
amazonのレビューによると、先行の『あるあるプロ野球』をそのままパクってるネタが散見されるとか。もしそうなんだとしたら、重ね重ね残念。
読了日:2月13日 著者:クリエイティブ研究所銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)
★4 八軒の兄ちゃん登場。自由人キャラがもやしもんの沢木兄と被る〜(笑)。イベントネタとかも、かたや酪農かたや農業で、似た部分が多いので、同じ世界のように感じてしまう。この中の何人かは、某農大に進学しちゃうんじゃないか?ってくらい。被ってるのを指摘したいんじゃなく、単純に好きな世界だから楽しい。一方、命に向き合う、という部分では、やはり生身の生き物を扱う本作にしかない真剣味と重さがある。(もやしもんも、農業や食の問題については真剣に論じているけど)
食肉について、 私も含めて世の中の大半が、八軒のクラスメイト同様考えないように割り切って生きているのに、八軒は真剣に悩み答えを見つけようとしている。彼の思い付いた事は、予想外のものだった。次巻でそれがどんな結果をもたらすのか、とても気になる。
読了日:2月14日 著者:荒川 弘いとしのムーコ(1) (イブニングKC)
★4 表紙の柴犬に吸い寄せられて見ると「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」の帯。そして「あれ?この絵って…」作者を確かめると、みずしな先生! プロ野球4コマとか『幕張サボテンキャンパス』とか大好きでしたよ! 最近買ってなかったけど、犬漫画ときたら、買いです。 **ガラス職人のこまつさんと、柴犬ムーコのゆるゆるライフ。ムーコの無邪気さ、たまりません。おバカ系柴犬の魅力炸裂☆ こまつさんとの微妙に噛み合わないやり取り(笑)。強面うしこうさんも素敵キャラ。これからサブキャラ増えるのかな?楽しみ。
読了日:2月14日 著者:みずしな 孝之いとしのムーコ(2) (イブニングKC)
★4 はー、ムーコ可愛い〜☆ ちょっとした仕草とかたまらん。ワンコも飼いたくなるではないかー。 うしこうさん、牛島さんだったのか(笑)。「こう」は下の名前かな? うしこうさんの他にも、サブキャラが増えてきた。ムーコは女子だけに、天然っぽいお客さんとか玲奈ちゃんとか、女の子はライバル?(笑)。 1巻にちょこっと出てきた獣医さん(キャラ濃し!)が気になってるんだけど、また出番ないのかなぁ? でも出番あるってことは、ムーコが獣医さんに行くような状態になるってことか。それはいかん(´Д` ) 予防接種待ちかなー?
読了日:2月14日 著者:みずしな 孝之怪談実話 顳顬(こめかみ)草紙 歪み (幽ブックス)
★3 前作は好きなタイプの怪談が多かったと思うんだけど、今作は怖いというより、奇妙な話が多かった。超能力みたいな事とか、体験者や相手が精神を病んでるパターンとか。出来事自体はホラーなんだけど、幻覚とかで片付けられそうな感じの話が多くて、あまり怖さが伝わって来ないような。怪談なんて大半は幻覚みたいなものだろうけど、そこは「ただの幻覚じゃないの?」なんて思わせないように書くのが怪談で、気になったら醒めてしまう。前作の文章を覚えてないから何とも言えないけど、書き方が変わったのか、私の読み方が変わったのか…。
逆に「ヨシオカくん」「イトマルの夢」「墓参り」「柱毛」「遭難」「いつかわかる」あたりは、それほど怖い事は起きてないけどわけが分からない所が面白かった。一番怖かったのは、表紙。目が合う度、ゾッとする。
読了日:2月15日 著者:平山夢明
後半へ続く~