日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2020年5月に読んだ本

2020-06-06 | 本と漫画の話

5月は丸々出勤自粛でした。
週に1日程度、事務処理等のため出勤するだけで、外出もなるべく控えて家に缶詰でした。
緊急事態宣言も解除され、6月からは通常出勤になり、なまった体がすぐには戻らず、ちょっとしんどいです。

図書館が、予約本の受け取り&返却のみから、緊急事態宣言解除後には、館内の閲覧可(座席使用不可)⇒通常開館に段階的に戻り、書架の本を実際に見て選べるようになったので、5月後半は、久しぶりに絵本をたくさん借りました。
制限中は、予約した本しか借りられなかったので、貸出数が大幅に減少して、それまで貸出中だった本が大量に返却されたせいか、本が書架に収まり切れず、臨時で何台もテーブルを出して並べてあるのが壮観でした。
しかし書架から溢れた分がどこに並べてあるのか、探しにくくて参りました。早く貸出が回復して、いつもの図書館に戻ってほしいです。


5月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:2222
ナイス数:185

オオカミがとぶひ (こどもプレス)オオカミがとぶひ (こどもプレス)
★3.5 《今日は風が強い/だってオオカミが駆け回っているから》男の子の豊かな想像力がビジュアル化されていく。画面いっぱい、大迫力。パワフルな絵に圧倒される。
読了日:05月03日 著者:ミロコマチコ
 
ちいさなこいのぼりのぼうけん (行事のえほん)ちいさなこいのぼりのぼうけん (行事のえほん)
★3.5 子供の日を前に鯉のぼりにハマった姪っ子のために借りてみた。幼稚園の子ども達が折った折り紙の鯉のぼりが幼稚園を抜け出して…。可愛いお話。最初に鯉のぼりの折り方が出てくるので、実際に折って大喜び。5月下旬になってもいまだに会う度「鯉のぼり折って!」と言ってくる。女の子なのにこれほどの鯉のぼり好きは、広島県民としての血(カープファン)が騒ぐのだろうか笑。
読了日:05月03日 著者:岩崎 京子
 
猫の菊ちゃん猫の菊ちゃん
★3.5 老夫婦と猫の菊ちゃんの日常を描いたコミックエッセイ。筆ペンで描いたような絵のテイストもゆるい。twitterで時々読んでいた時は気付かなかったけど、表紙の菊ちゃんは、うちの三毛猫さんと模様がよく似ている。(全身で見ると違うけど)それで思わず購入。派手な事は起きないけど、まったりしてて良いです。しかし!『恐怖!耳そうじ』の話の妄想ページは突然のホラーで、ホラー耐性ある方だけど、めっちゃ怖かった…。というか気持ち悪かった。あんなに可愛い猫がタタリ神化なんて、想像でもイヤーーー!!
読了日:05月04日 著者:湊文
 
3本足のしじみちゃん (ホーム社書籍扱コミックス)3本足のしじみちゃん (ホーム社書籍扱コミックス)
★3.5 twitterで書籍化の宣伝の試し読みを見て購入。虐待により右前足が壊死した状態で保護された猫・しじみちゃん。でも人好きの甘えんぼさん。保護猫カフェで運命的な出逢いをして天道家へ。猫初心者さんがいきなり3本足の子って大丈夫かな?と思ったけど、しじみちゃんは運動能力特に支障なく、元気いっぱい。飼い主さんメロメロで微笑ましい。ところで虐待するやつは同じ目に合うがいい。
読了日:05月04日 著者:天道 グミ

はぴはぴ くるねこ 6はぴはぴ くるねこ 6
★3.5 くるねこ家の日常編、一時預かりの胡ぶん編、ポッちゃん番外編。日常編では、ひとまず闘病中の子がいなくなって、毎日の投薬や通院のルーティンなどがなくなったけど、ふとした瞬間にルーティンを思い出すことで不在を実感してしまう場面が切ない。オレちゃんこと胡ぶん編は、とにかくオレちゃんがおバカっぽくて懐っこくて可愛い。寝顔は反則www。ポッちゃん編は、また泣かせにかかるー。黒い子って爪も黒いんだね。そりゃそうか。飼った事ないから知らなかった。 たまーにヒミツさんが登場するのでふと気になったけど、旦那さんの仕事部屋?とかヒミツさんの居住空間が間取りにないなぁ。文字通りヒミツの部屋があるのかな笑。
読了日:05月04日 著者:くるねこ 大和
 
銀の匙 Silver Spoon (15) (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon (15) (少年サンデーコミックス)
★3.5 卒業とともにきっぱりと完結。受験で影の薄くなってる八軒や相川君www。お父さんとも何となく折り合いがつくようになり、人柄が分かってくると、なんだ強面だけどこの人親バカ(&孫バカ)だな?笑。それぞれの進路も決まって、それぞれの道を歩き出した仲間達。駒場は何を始めたんだろうと思ってたら、予想外すぎて気持ちが追いつかんかった(汗)。最後がちょっと急展開のわりにサラッと済ませてしまった感があるけど、ひとまず大団円というところ。10年後20年後の八軒達も、番外編って感じでいいからちょっと読んでみたいな。
読了日:05月10日 著者:荒川 弘
 
陰陽師 女蛇ノ巻陰陽師 女蛇ノ巻
★4 道満の出番も多かったし兄弟子の保憲や露子姫、蟬丸法師も久々に登場したりして変化に富んだ賑やかな?巻。巨大な猫又に半跏坐で乗って登場する保憲様、素敵だ。仏像界屈指のイケメン東寺の帝釈天を連想した(あれは象に乗ってるけど)。もっと登場してほしい。印象的なのは死相を見る僧・登照の話。なぜ死相を見、的中するのか。晴明の解明した意外な真相に何とも複雑な気分に。
《傀儡子神/竹取りの翁/さしむかいの女/狗/土狼/墓穴/にぎにぎ少納言/相人/塔/露子姫/月を呑む仏/蟬丸》
読了日:05月11日 著者:夢枕 獏
 
私は幽霊を見ない私は幽霊を見ない
★3.5 「私は幽霊を見ない。見たことがない。だけど筋金入りの怖がりだ」という著者が、怪談実話を連載することになり、怖い話、不思議な話を蒐集。旅先で出ると言われるホテルに泊まったり、廃墟探検(ただし昼間)までするけど、本人はやはり体験できず。蒐集した話も、それほど怖いエピソードはなく、怖い怪談を期待すると肩透かしなんだけど、何とか連載のネタを得ようという必死さとか怪談を聞く経緯などの文章が面白くて、エッセイとして普通に楽しめた。エア猫を飼っている、という時の本気かどうか曖昧な感じが一番ゾッとするかも。
読了日:05月12日 著者:藤野 可織
 
にじいろのさかな (世界の絵本)にじいろのさかな (世界の絵本)
★3.5 地元の美術館で展覧会がありポスターをよく見かけたけど読んだ事がなかったので。
《虹のように様々な色とキラキラ輝く鱗を持つ美しい魚。他の魚から「にじうお」と呼ばれ、一緒に遊ぼう、と声をかけられても、自分は特別、と得意になって知らん顔》
実際にキラキラする加工が施された絵が綺麗。鱗を分けて、みんなキラキラする最後のページは、視覚的にもキラキラが画面全体に広がって輝く。良くできてるなぁと思った。
読了日:05月17日 著者:マーカス・フィスター
 
おすわり どうぞ (講談社の創作絵本)おすわり どうぞ (講談社の創作絵本)
★5 『ほしをさがしに』のしもかわらさんの絵本、知らない間に著書が増えてた。繊細で柔らかなタッチで描く動物達、リアルなんだけどすごく可愛らしい。お話も可愛い!
《ねずみさんのイスは 小さな丸いキノコのイス。ちょこんと座って ね、ぴったり/りすさんのイスは…》
とだんだん大きくなっていって、さらにその先がまた可愛い。読んでて目尻が下がりまくりの癒されまくり。
読了日:05月17日 著者:しもかわら ゆみ
 
重版出来! (14) (ビッグコミックス)重版出来! (14) (ビッグコミックス)
★3.5 《中田伯の様子がいよいよおかしくなる。ピーヴは一時休載に。過去に同じような状況に陥り飛び降りた作家がいたことから、荷が重すぎる、と担当を外され凹む黒沢。一方書店員の河さんはリストラに合う。求職活動中に色々葛藤しながらも、自分で書店を開くことを決める。本を通じた仲間の協力で書店がオープン!その姿を見て再び前向きになった黒沢。その矢先、編集長が異動に》 
書店と出版社を繋ぐ謎の存在、取次。独特の販売システムにはそういう意味があったのか。ネットのおかげで個人でも取次と取引できるシステムができ、個人で小さな本屋を開いたり、本屋以外でも本を少しだけ扱うなどできるようになったと。書店が潰れていく現実もあるけど、こういう細分化した形で紙の本を生き残らせる方法も生まれているんだなぁ。
読了日:05月18日 著者:松田 奈緒子
 
濱地健三郎の霊なる事件簿 (幽BOOKS)濱地健三郎の霊なる事件簿 (幽BOOKS)
★3.5 霊が関係すると思われる事件や問題を解決する「心霊探偵」の短編ミステリ。思ったよりホラー感は薄く、あっさりした読み口。探偵は年齢不詳の紳士的な人物で、何事にも全く動じない。助手は元漫画家志望の女性で、霊感はないけど聴き取りで似顔絵が描ける、という便利な人物で、彼女も割と肝が据わっている。この2人なので怪異が起きてもサラッとしていて、むしろ普通のミステリより落ち着いているかもしれない。ちょっと物足りない感じもするけど、不可解な事を霊でしたで済まさず、ちゃんとミステリとしても成立しているのはさすが。除霊バトルなど派手な展開はなく、説得で解決しちゃうという濱地のスタンスも淡々としている理由かな。
【各話あらすじ】夫が最近急激に弱っていると相談に来た女性。夜中にうなされている夫の上に女の霊を見た、という『見知らぬ女』/精神的に弱ると壁の模様が黒い孔に見えてくる男。殺された娘が夢枕に立った、犯人を見つけて欲しい、という依頼者『黒々とした孔』/無人となった隣家に侵入した人が立て続けに中で倒れ、おばけ屋敷と呼ばれるという『気味の悪い家』 /一緒に旅行して以来、急に彼女に冷たい態度を取るようになったが、本人は変わらず愛情を持っており、自分の変化に困惑していた『あの日を境に』/現場での目撃証言があるにも関わらず、別の場所でも複数の明確なアリバイがある殺人事件の容疑者『分身とアリバイ』/子供がある時から家に何かいると怯えるようになった。依頼者の家は複雑な人間関係で『霧氷館の亡霊』/以前手掛けた案件のその後が気になり、立ち寄る事にした濱地。村人に再会すると、怪異が再び起き始めたという『不安な寄り道』
読了日:05月24日 著者:有栖川 有栖
 
広島妹 おどりゃー! もみじちゃん!! (2) (角川コミックス・エース)広島妹 おどりゃー! もみじちゃん!! (2) (角川コミックス・エース)
★3.5 広島マンガ。親の再婚で兄妹になった東京の子と広島の子がカルチャーギャップに驚きながら仲良くなっていく。2巻はカープや広島観光(福山ガッツリ!笑)、原爆の話まで盛り沢山。絵柄は苦手だったけど、ご当地ネタ満載で面白かった。
《カープ観戦/ギャルの友達染野さん家へ/ホームシック/兄妹トークに混じれない銀山君、瀬戸内さんに擬似兄妹ごっこを依頼/離婚の危機?/夏休み、広島帰省のために赤点回避!/広島案内/友達一同も広島へ!瀬戸内さんの地元・福山で途中下車/ヒロシマを学ぶ/合流して宮島観光/似てない兄妹?》
作者が福山出身なので、福山出身の女の子(瀬戸内さん)がいて準レギュラーとしてかなり福山の話(自虐含む)をしてくれるのが嬉しかった。広島あるある本では、福山ネタが少なく(「福山は岡山」がネタ化しているくらい文化が違う)、福山民には分からないネタもあったりして寂しく感じていた点を埋めていただいた。
読了日:05月24日 著者:つくしろ 夕莉
 
どうぶつクッキーどうぶつクッキー
★3.5 木版画で描く食べ物が素敵な彦坂有紀さんの絵本。今作はクッキー。木版の質感がクッキーにしっくりくる。小ぶりサイズの赤ちゃん絵本で、細かいストーリーはないけど、動物の鳴き声の繰り返しなど興味を引きそう。
読了日:05月25日 著者:彦坂有紀 もりといずみ
 
おにゃけおにゃけ
★4 《猫のおばけ「おにゃけ」が噛み付くと、みんな猫の形になってしまう。街の建物も果物も動物も、あちこちで「ニャブリ!」》
おにゃけのイタズラにみんな怒って追いかけるけど、飛んでスルリと逃げてしまう。向かう所敵なし?と思いきや…。最後のオチも面白い。
読了日:05月25日 著者:大塚 健太
 
いたずらのすきなけんちくかいたずらのすきなけんちくか
★3.5 大阪・中之島にできた「こどもの本の森」を舞台にした絵本。兄妹が訪れた「本の森」で、建築家のおじさん(安藤忠雄)と出会う。一見無駄な目的のない空間、そういうものが一番面白い、という考え方や、建築家の仕事について、子供にも分かるように話してくれる。安藤忠雄の建築は、美術館などアートと親和性が高いイメージだけど、図書館はどうなんだろうか。子供向けの書架って低く作ってあるのが普通だけど、ここは高い天井の上まで本が並んでいるみたい。上の方はどうやって取るんだろう?何か工夫があるのかな。行ってみたいなぁ。
読了日:05月25日 著者:安藤 忠雄
 
ゾウは おことわり! (児童書)ゾウは おことわり! (児童書)
★3.5 《ぼくのペットは小さなゾウ。ある日ペットと一緒に集まるパーティーにゾウくんを連れて出かけると、ドアに「ゾウはおことわり!」という看板がかかっていて…》
優しいお話。様々な変わったペットを飼っている子が集まってくる。スカンク、ペンギン、コウモリ、アルマジロetc.イッカクまで!画面が賑やかで楽しそう。
読了日:05月25日 著者:リサ マンチェフ
 
ちいさいきみとおおきいぼく (ポプラせかいの絵本)ちいさいきみとおおきいぼく (ポプラせかいの絵本)
★4.5 好き。ざっくりした描線のシュールな絵柄も、ストーリーも。
《丘の上の木の下に大きいオオカミがひとりで住んでいた。ある日そこへ小さなオオカミがやってきて…》
一人で平気だったのに、別の誰かが現れて、最初は戸惑うけど、いなくなってみると孤独を感じ…という、展開としてはお馴染みではあるんだけど、いいよね。普遍的なテーマ。
読了日:05月25日 著者:ナディーヌ ブラン・コム
 
ぶきみなよるのけものたちぶきみなよるのけものたち
★3.5 《夜、スカンクがフクロネズミを見つける。「何してるの?」「隠れてるんだよ」「不気味な夜の獣がうろついているからさ」そこへ不気味な声が聞こえてきて…。次々逃げてくる動物達。夜の獣の正体は?》
なあんだ、と一安心、からの。最初はパラパラと流し読みして、2回目でフクロネズミが度々災難にあっているのに気付いて苦笑い。
読了日:05月25日 著者:ジアナ マリノ

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