ミューズ マーキーホールにて、第14回ミューズ シネマ・セレクション~世界が注目する日本映画たち~『桐島、部活やめるってよ』21日(金)16:20上映回を鑑賞。
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【企画制作】
ぴあ株式会社 PFF事務局
『桐島、部活やめるってよ』(103分)
【監督・脚本】:吉田大八
【脚本】喜安浩平
【出演】神木隆之介、橋本愛、東出昌大、大後寿々花、清水くるみ、山本美月、松岡茉優 ほか
【ストーリー】
共学高校で人気抜群の男子・桐島がバレーボール部を辞めるという噂が駆け巡る。
校内ヒエラルキー最下部の映画部員たちがゾンビ映画の撮影に熱中する一方、桐島を中心に点在する男子女子の心はさまざまに揺れ動き、人間関係の微細な「真実」が浮き彫りにされていく。
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※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。
前回に続いて2回目のシネマ・セレクション。そのときの記事はこちら♪
映画館よりきれいでゆったりとして観ることができるし、音響もいいので、こういう劇場での上映は好きです♪
イエローオーカーが基調でコントラストの強い画面が印象的。
どこにでもありそうな地方都市の高校が、湿りっ気なくドライでリアルに描かれて。
個人的にドロドロしたものは少々苦手なので、内容のわりにドロドロ感がなく安心して観ていられたのが嬉しい。
世代を越えて普遍な「学校」という小宇宙の群像劇。
キャスティングが絶妙。それぞれの表情がリアルで胸にくる。
金曜日から翌週の火曜日までのたった5日間を描いているのに、この胸にくるものはなんなんだろうと煩悶する。
どの登場人物も自分のことだけで精一杯。他者を思いやることのできない思春期の傲慢とエゴが剥き出しにされて。
「学校」という小宇宙は、おそらく今も昔も同じだと思う。自分も実際には体験していない前の世代、そのさらに前の世代でもあったことだろうと。
「カースト」や「ヒエラルキー」という言葉があったかどうかの差なんだろうな。。と、ふと。
だから、幅広い世代に共感されたのだと思う。登場人物の一人一人が自分であり、身近な誰かでもあったのだ。
桐島や宏樹、涼也、かすみたちを通して、自分を観ていたのだと思う。
一番心に響いたのはラストの屋上シーン。帰宅部の宏樹が、ぐしゃ。。とイケメンを崩して泣くところ。いろいろな感情が混ざり合って生まれたその表情に、観ているこちらの心もぐっ。。と動く。
何度も観たくなる、心に爪痕を残す作品。
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フライヤー表。
フライヤー裏。
こちらもフライヤー。アフタートークに登場予定の監督やゲストのお名前。
3月1日(土)付けの朝日新聞朝刊 be on Saturday(Red) 「映画の旅人」での記事。
吉田監督の言葉「人生で答えが出ない時もある。正解は一つではないのだから」と締めくくられて。
長くなりましたので、アフタートークのレポートは次の記事に載せますね♪
こちらです → 『桐島、部活やめるってよ』 vol.2