光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

広重の浮世絵②「上総木更津海上」付近を行く-木更津市

2022年08月04日 | 日記
       

  歌川広重の浮世絵に木更津を題材にしたものが「上総黒戸の浦」の他にもう1点「不二三十六景 上総木更津海上」があります。木更津駅前の旧そごうが入っていたビルの側面に、拡大し展示されている浮世絵です。今の季節木更津港から富士山は殆ど見えないので、似た光景が無く、2019年1月に木更津港内港北公園付近から撮った写真をUPしてみました。



 「上総木更津海上」は木更津船と呼ばれた五大力船を中央に停泊させ、そこから遠浅の海岸を歩いて浜に向かう人々を描いています。この頃の木更津港は海が浅く、あまり岸に船が近寄れなかったのです。上下の写真は昔の蒸気河岸付近の光景。現在は釣り船やプレジャーボートが置かれています。





  木更津港の出口に架かる中の島大橋。ここに上ると木更津内港や町並みが良く見えます。





  中の島大橋の外側は東京湾ですが、埋め立てられて日鐵の工場や溶鉱炉が密集しています。江戸時代の人がこんな光景を見たら驚くでしょうね。丁度釣り船が沖を目指し、波を蹴立てて出ていく様子が見られました。



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