まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

NATTOの話

2015-12-10 23:12:44 | 日記
子供の頃、何に驚いたかって

カラシ醤油ネギが
世の中のスタンダードなこと

うちじゃ白砂糖に醤油なのに


そのスタイルは秋田人の
父方の祖母の習慣だった
とにかく甘いことが
イコールおいしいことで
餅米に大量の甘納豆を
入れて炊いたものを
豆ご飯と呼んでいた

リンゴ寒天とか
ポテトサラダとか
甘いにもほどがある
けど、私は好きだった

もとをたどれば
お嬢様だったので
ごはん作りは
結婚してから
必要に迫られて
やってたんだろうと
思われる
よく食べさせて
もらったのは
ほかにはきりたんぽ
はたはたなどの
郷土料理

私も台所に遊びにいき
手伝いもしようとしたが
大きな鉢に数パック分の
納豆が入ったのを渡され
「かんまして」
と訛って言われても

こいつらに何をかませばいいんだ?

と悩んだりした

祖母のジェスチャーで
かき回すってことだと
わかったのだけど
いろんな意味で
違う星のひとみたいだと
思った

ちゃんとお話もしないまま
祖母はお空のひとに
なってしまったけど
私が今作っている
ガツンと甘いお菓子たちは
きっと祖母の好みだったろうな

そもそも私が甘いお菓子が
すきなのも彼女の影響なのかも
しれない

お砂糖入り納豆
最後に食べてから何十年かたつので
どんな味だったか
あんまりよく覚えてないけど
やっぱりそこは
カラシとネギなんじゃないか?
という気がする

ごめんねおばあちゃん