『The Lost Brussels 10/17/73』 The Rolling Stones
Les Paul + Ampeg SVT Amp
ジャケット写真はKeith+Telecasterですが、この期のストーンズの主役はMick Taylor + Les Paulです。 このCDは”ラブリー”を溺愛される某掲示板ヒスコレ・トピ主様 がご推薦される’73年ヨーロッパ・ツアーの音源から選んだもの。
「ロック・アルバムを1枚挙げるとすると?」と問われれば、「『Sticky Fingers』か『Let It Bleed』」と答えるくらい、阿呆烏にとっては、ロック=この期のストーンズなんですが、その御仁の熱い書き込みに触れるまで、ストーンズとサンバースト・レスポール・サウンドのイメージは結びつきませんでした。
アルバムの構成自体が大好きな曲のオンパレードですし、ギター・バンドとしての絶頂期でもあったのでしょう、ライブ・アルバムとしてのクオリティーが非常に高いです。
『Midnight Rambler』
荒い歪みにダークなトーンで、カッティング・リフを刻むのキース
と、
クリーミーな歪みにウォームなトーンで、流麗なスライド・プレイを連発する”ラブリー”
両者の対照的なプレイが絡み合います。 まさにツイン・ギターの醍醐味ですな。 凄まじいパーフォーマンスに圧倒されますが、特に6分過ぎからのラブリーはこれぞサンバースト・レスポール!という演奏/音を聴かせてくれます。 ”ギター・バンド”ストーンズのハイライトだと思いまっす。
『You Can't Always Get What You Want』
ラブリーのレスポール・サウンドの特徴が一番よく表れてる曲だと思います。
中高音域がよくでていて、暖かく、伸びやか、中太のサウンド&トーンです。 アンプ直なんですかね?? 深部までクリーミーに歪み、とても整った音。
『Angie』
短いソロ・パートのなかに”ソリスト”Mick Taylorの実力が凝縮されてます。美しいメロディーです。
『Brown Sugar』
フィルモアの『Statesboro Blues』のデュエインのスライドと聴き比べてみると、
・中音域寄り
・ウォームでマイルドなトーン
・ゆったりとしたメロディアスなスライド・プレイ
と、似ていながらも否なる2人の音、演奏面での違いが楽しめると思います。
♪サウンド : ジューシーで艶やかな伸び
♪トーン : ブライト&ウォーム
♪音域 : 中高音寄り
♪太さ : 中太
♪歪み : とても柔らかくクリーミー
♪その他 : 『Street Fighting Man』では、ファズ+ワウ系のペダルを使ってますが、その他の曲も、とてもアンプ直とは思えぬ音域が安定し、歪みも整った音。
キースだけのジャケ写真だけではアレなので、”ラブリー”な姿を。