『June 27 1971 Fillmore East Colsing Night』 The Allman Brothers Band
Les Paul + Marshall 1987
'90年代、『Beano』のクラプトンより、一足早くサンバースト・レスポール+マーシャル・アンプ・サウンドの虜になったのが、名盤『At Fillmore East』でのデュエインの音。 (このアルバムも10代の頃、一度遭遇してますが、”和”テイストたっぷりの田舎で過ごすジャップのガキには到底、兄弟達のリズム感、音楽性を理解すること敵わず。これまた、あっさりスルー。) さらに時は流れて、数年前、某掲示板でのご縁で関西サザン・ロック/ブルース界の重鎮M氏からいただいた一枚が、『Jun 27 1971 Fillmore East Closing Night(The Last Serenade)』。 もちろん、使用ギターはサンバースト・レスポールを代表するあの”Seagull”です。
写真の2006年に発売された『Eat A Peach Deluxe Edition』のDisc2にも同じ音源が収録されております。 こちらのほうが、音がクリアー、レンジが広い、いろんな音が聴こえる、『~Closing Night』ではカットされてるパートが残されてる、等のメリットがあります。
が、
阿呆烏は"音”に手が加えられてない分、ライブの”生々しさ”がダイレクトに伝わる『・・・Closing Night』のバージョンのほうを推します。
ライブ盤ということもあり、全編ほぼ同じサウンド/トーンになります。 名機Marshall 1987とのカップリングから生まれる至高のサウンドを代表する曲として、
『Statesboro Blues』
『Done Somebody Wrong』
デュエインの代名詞である、あの”ガラス瓶”と”Seagull"レスポールが生み出す、柔らかく、温かく、甘いトーンを堪能できます。 瓶と弦の滑擦音も生々しく残ってますし、Marshall 1987とのカップリングにより、粘るわ、粘るわ。 ドンシャリ感は全くなく、中域寄り。 歪みの粒もちっちゃく、クリーミー。
『You Don't Love Me』
DuaneとDickeyの掛け合い、カラミ合いが堪らない一曲。 つーかこの曲では、俄然、Dickeyガンバってくれちゃうんで、”Goldie"のサウンド/トーンをより堪能できます(よくスッ呆けた音やトーンをだすんですがね。この人)。 デュエインはスライドではございません。 その分、”素”に近い音が聴けるのと、バック演奏なしのソロ・パートがありますので。
『In Memory Of Elizabeth Reed』
『Whipping Post』
...なんなんですかぁ。この怒涛のノリは?!
♪サウンド : 粘りケたっぷりでジューシー
♪トーン : ウォーム
♪音域 : 中域寄り
♪太さ : 中太
♪歪み : 粒が小さくマイルド
♪その他 : ロック、ブルースを愛する人を幸せにする音