真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

NHKブックス 「明治」という国家 (新装版) 司馬 遼太郎 2018/01

2024-10-21 | 読書-歴史
NHKブックス No.1249 「明治」という国家[新装版] | NHK出版

1. ブロードウェイの行進
2. 徳川国家からの遺産
3. 江戸日本の無形遺産“多様性”
4.“青写真”なしの新国家
5.廃藩置県―第二の革命
6. “文明”の誕生
7.『自助論』の世界
8.東郷の学んだカレッジ―テムズ河畔にて
9.勝海舟とカッテンディーケ―“国民”の成立とオランダ
10.サムライの終焉あるいは武士の反乱
11.「自由と憲法」をめぐる話―ネーションからステートへ

NHKブックス
「明治」という国家 (新装版)

「明治」は、清廉な“公”感覚と、道徳的緊張=モラルをもっていた。維新を躍進させた坂本龍馬、国家改造の設計者・小栗忠順、旧国家解体と新国家設計の助言者・勝海舟と福沢...

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NHKスペシャル トーク・ドキュメントシリーズ 太郎の国の物語|番組|NHKアーカイブス

19世紀の半ば、古ぼけた文明を持つ貧しい東アジアの一角に、あたかも奇跡のごとく出現した「明治国家」。1860年(万延元年)の幕府使節団の訪米から1889年(明治...

NHKスペシャル トーク・ドキュメントシリーズ 太郎の国の物語|番組|NHKアーカイブス

 


司馬遼太郎|人物|NHKアーカイブス

1923-1996年、大阪府出身。大阪外国語学校蒙古語部(現大阪大学外国語学部)卒業。産経新聞在職中の60年に「梟の城」で直木賞を受賞。66年に「竜馬がゆく」「国盗り物語」で...

司馬遼太郎|人物|NHKアーカイブス

 


司馬遼太郎 「太郎の国の物語」4 自助論の世界

司馬遼太郎 「太郎の国の物語」5 侍の終焉

司馬遼太郎 「太郎の国の物語」6回 明治憲法

名著52 司馬遼太郎スペシャル:100分 de 名著

5.廃藩置県―第二の革命
で、大正時代いっぱいぐらいまでは、日本の官界・学界といった学歴社会は、ほとんど士族出身者で占めていたという指摘がある。
「士族には学問をするという、家中や個々の家の文化があったこと、廃藩置県によって、勉強をして学校へゆく以外に自分を窮状からすくいだす道がないとされたことからくるエネルギーだったのでしょう。これが大正の末期ぐらいになって、ようやく町家や農家に影響しはじめたと見てよいと思います。そういう意味における限りの”江戸時代”は、大正になっておわったのです。」
このようい社会における多数の層が学問をするという現象は、ヨーロッパにもなく、中国や朝鮮(天才的な人だけが科挙の試験をうけて、貴族としか言いようのない身分を得る社会)にもなかったという。
日本の場合は、ただの人が勉強することによって、教員になったり、県庁の役人になったりすることをねがう。

(その結果)「中国の場合は王朝時代からいまに至るまで、伝統的に中間管理職が不足している社会であるのに対して、日本はいまなお中間管理職で充満している社会」だとの指摘に大笑い。
確かに、中間管理職で充満していることよなぁ。
中間管理職が量産され、トップはその中から、社内政治に秀でた生存競争の勝者がその座につくが、発想の転換が必要な激変する環境ではカモになるだけで…などのケースは枚挙に暇がないのかもね。

「世界最強の軍隊」ジョークや、旧日本軍の強さと弱さといった比較論にも通じるものがあるような気がする。
最強の軍隊と最弱の軍隊とは?第二次大戦のジョーク
日本人は知らない、米軍がみた日本兵の「長所と弱点」(一ノ瀬 俊也)

本当の「プロ経営者」は少なくて、窮地に陥った企業が、しがらみなくリストラできるというだけの「なんちゃってプロ経営者」を招いて目先の「V字回復」を見せたが、中長期的な手が打てていなくて…などといったケースも多々あったんでは?

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