真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『この母にして…』⇒『ハルビン新宿物語―加藤登紀子の母・・』⇒『たった独りの引き揚げ隊・・』

2010-06-23 | 読書-歴史
ビクトル古賀氏の半生記『たった独りの引き揚げ隊―10歳の少年、満州1000キロを征く』の著者石村女史が、当該話題作に至る経緯が見えた、ような気がした。

『ハルビン新宿物語―加藤登紀子の母 激動の半生記』
石村 博子【著】
講談社 (1995/06/26 出版)
スポーツニッポン連載の単行本化。

本書にもビクトル古賀氏の母堂クセーニアさんは登場する。
コサック出身の太ったおばちゃん、という感じで描かれる。

4人の息子のうち長男は、一般の引き揚げ団にまじって独りで引き揚げてきた…、という程度のさらりとした記述。
古賀という苗字も「K」と記載される。

スンガリーは歌手・加藤登紀子さんのお母様が開いたお店だ。スンガリーは大学時代の恩師・ビクトル古賀先生に教えてもらった。古賀先生のお母様クセーニアさんがかつてスンガリーで働いていたからだ。クセーニアさんはスンガリーの味の基本を作ったとも言われている。

ロシア人の街、ハルビン 加藤登紀子
"中学の時、中ソ対立の激化のために中国から日本へたくさんのロシア系の人たちが引き揚げたのを受けて、父と母がロシア料理店「スンガリー」を開いた"
"日本人と結婚し、離婚もしていたコックのおばちゃんクセーニア"

そもそもの発端は、「サンデー毎日」の連載。
『この母にして…』
石村 博子【著】
毎日新聞社 (1993/06/25 出版)

黒柳徹子の母朝さん
大浦みずきの母阪田豊さん
千住博・明・真理子の母文子さん
坂本龍一の母敬子さん
小沢征爾の母さくらさん
手塚真の母悦子さん
ダンプ松本の母里子さん
佐藤有香の母久美子さん
安田祥子・由紀さおりの母房子さん
◆加藤登紀子の母淑子さん
山下洋輔の母菊代さん
〔ほか〕

★こゆこと?
①週刊誌の連載企画のなかの「加藤登紀子の母淑子さん」の取材を通じて、加藤家、淑子さんの波乱万丈の半生を知る。
(『この母にして…』)

②加藤登紀子の母の激動の半生記を詳細に取材して、別途新聞に連載。
一時ロシア料理店「スンガリー」の厨房を任されていたクセーニアさんについて、「今は東海大学で柔道を教えている」長男のビクトルさんからも取材。
(『ハルビン新宿物語―加藤登紀子の母 激動の半生記』)

③そのご長男の引き揚げの経緯というのが、じつはもの凄い話で・・・。
(『たった独りの引き揚げ隊―10歳の少年、満州1000キロを征く』)
だと思うよん。

どうでもいいけど、
「手塚真の母」ってさ、要はさ、手塚治虫の妻じゃん。

「ほか」に養老孟司さんの母堂も。

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