麻布の地下で

9月4日、麻布のスタジオでレコーディング。

小川紀美代さんの紹介で、作曲家の吉野裕司さんの作品の録音に呼んでいただいた。共演の方は大先輩ばかり、いつもCDで聴いたり、テレビで見るミュージシャンがずらり。せっかくだからいろいろお話もして…といきたいところだったけど、何しろ自分の録音だけでいっぱいいっぱいなので、余裕なし。

それでも言葉の代わりに、宮野弘紀さんとちょっぴりギターバトルをしたり、あるいはチューニングしながらブース越しに、鬼怒無月さんや太田恵資さん、塩谷博之さん、そして海沼正利さんと即興で音で遊んだり、「ああ、こういうアプローチをするんだ」と、本当に勉強になる。素晴らしい経験ができました。

何より感動したのは、参加した全員の、そのお人柄。先に出番を終えた吉野弘志さんが自ら握手をしに来てくださったときはすごく嬉しかった。

スペインやアルゼンチンでは年齢キャリアに関係なく「アミーゴ」でなんとかなる部分が多いけど、日本ではやっぱり新人り？の僕はいろいろ気をつかわな…と考えがちなのね。でもそんなことはすっ飛ぶほど。むしろそうするつもりで逆に周りに気を使わせてしまったのかな、と反省。この日ご一緒した方々の演奏をライブで聴きたい、と素直に思った。

外に出ると大雨。まさか都内であんなことになってるとはつゆ知らず…地下鉄の中でひたすら余韻に浸っていた。

このレコーディングについては、小川さんのブログもご覧ください。