今月はソンリーサ(エンリケ・カレーラさん&松木亜里沙さん)の発表会にも呼んでいただいたので、2つの発表会であわせて40曲くらい演奏したでしょうか…1曲が2~3分と短く、メロディーも美しいので印象に残る曲がとても多いです。何よりも生徒さんたちの気持ちの入った演奏とご一緒できるのはいつもうれしいです。
私もフラメンコギターを始めて間もないころ、発表会で3回演奏したことがあるのですが、特に1回目の時の緊張感は忘れられません。それなりに準備してきたつもりでも舞台に1人で上がると「自分の手じゃない~」感覚になってしまいました。しかも1曲勝負です。
とうとう開き直って、何か思い切って飛び込んだような…その後はよく覚えていないのですが、結果的にはあまりいい演奏でなかったはず、それでもあの時確かに「飛び込んだ」という状態の記憶はミスしたことよりもずっと強く残っています。
今から思えばこういう経験って後々いろいろな意味で「財産」になっていると思います。その「1曲」を演奏するためにエネルギーをかけていくことって、たとえ結果的に本番で手が動かなかったとしても、確実にその時点までの蓄積になっていますから。最近自分もレッスンをしているので、なんだか先生みたいですね。
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翌20日はCuban CafeでのおなじみGYUさんプレゼンツのミロンガ。7月に続き、早川純さん、熊本比呂志さんとのトリオでした。3、4回と共演を重ねるとパワーアップ、いわゆる「出来」としてはこれまでで一番だったような気がします。
ただその一方で、「良かった!」というときってすぐに頭が切り替わって冷静になってしまい、構成とか、踊りやすい曲、踊りにくい曲、レパートリーの課題が一気に見えてしまうことがあります。もしかしたらこのユニットで「いける!」と思ったからなのかも。12月12日にGYUさんのクラスの発表会&公演があり、早川くん、熊本くん、ピアノの須藤信一郎さんとの4人編成+スペシャルゲストでお送りする予定です。
映画『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』の元になっているCD『Cafe de los Maestros』を聴きながら、音楽の経験って、学びって一生ものだなあ、きっと限界もないんだなあとつくづく感じます。生徒さんたちの演奏を通して、こちらがとても励まされました!そしてすばらしい人たちと音楽をつくっていけるって最高です。
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