風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

久しぶり

2011-12-09 | 花日記
牧野植物園も、所属する会への出席も久しぶりだった(8日)9時からだったが少し早めに着いた。駐車場には車は2台。開園は9時からだが、駐車場周辺ではもう草刈り機を使って作業していた。
やがてみなさんが集まり始めたが、まだ門は開けてくれない。集合場所ここだったと?後から来たH先生。まだ門が開いてないがですよと言いながら待っていたら守衛さんが来て開門。昨夜からの雨で落ち葉もしっかり水分を含んでいる。(写真は帰りに撮影)

設計者のこだわりなのか、チケット売り場はこの素敵な場所を通って奥に有るので、この場所は無料で見ることが出来る。
入園料700円支払っていたら、おまさんまだそんなものが居るがかよと言われる。ちなみに65歳以上は無料とのこと。歳は取りたくないけど、こういうときは複雑な心境。以前は年間パスポート買っていたけど、年4回行くか行かないかなので止めた。(年間パスポート2800円)

会長さんから改めての注意事項などお聞きして、普段は見られない牧野文庫へ、メモ帳は良いけどボールペンはダメ。撮影もダメとのこと。荷物は持ち込んだらだめ(雑菌が持ち込まれるのを防ぐためらしい)という厳しい制限があり、この文庫の本がどれだけ貴重なものかということが伝わってくる。入り口でも靴の裏の汚れを取って、そこから奥は靴を脱いでスリッパに履き替えてやっと中に入れる。

蔵書は5万8千点と言うことになっているが、調べ直したら、約6万2千点もう少し増えるかもしれないとおしゃっていた。部屋の中は常時20℃50%に保たれているとのこと。どこにも空調機は見当たらないけど、木でできた壁の間を空気が流れるようになっているとのこと。これらの本は全部牧野先生が持っていたものですかとお聞きしたらそうだとのこと。

背表紙しか見ることはできないけど、それらから内容が推測されるものもあった。百人一首とか料理や和菓子などの本もある。植物研究も、知力、財力、体力が出来んとやれないと思った。
この蔵書いくらぐらいの価値があるのだろうかと思ったが聞かなかった(汗)

今度は標本などを作っている部屋を見せていただく、採取したものは紙に挟むのは同じだが、それからはいろんな新しい技術も取りいられて、分厚い茎も、繊細な花も本来の姿を損なわないように綺麗な標本にされていた。

細かな作業大変ですが、いろんな植物が見られていいですねとお聞きすると、そうですねと若い職員が愛想よく答えてくれた。
標本は、同じ植物でも場所に寄っても違ってくるし、多ければ多いほど良いとおしゃっていた。現在標本庫にどのくらいの標本があるか聞き忘れたが、これらの標本はお願いすれば見せていただけるとのこと。
それと図書室があってこれらは一般に開放しているとのこと、HPで見てみたら詳しく書かれている。
園内の植栽に関わる人たち、見えないところで仕事をしている方達、今まで牧野植物園と言ったら園内を見て回り展示会があればそれを見たり、ショップで買い物をするくらいだったけど、今度から図書室の本も見せて貰える楽しみが出来た。

そしてこの日は顕微鏡を使って、シダ植物(鱗片の違い、葉縁の観察)種子植物 (線点と星状毛の観察)だった。慣れない顕微鏡だったが、先生の指導で綺麗に見えて嬉しかった。
順番待ちもあって、先輩はまだよく見てないのにと時間が来て名残惜しそうだったので、此処は申し込めば使わせて貰えるそうですよと言ったら『そうなのじゃまた来よう』と嬉しそうだった。この先輩の植物好きも半端じゃない(笑)
我が家のセントポーリア、まだまだ蕾が小さくて撮影にも一苦労。
コメント (14)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 色々纏めて。。。 | トップ | あれこれと。。。 »
最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよう (arfa)
2011-12-10 07:18:53
撮影禁止がとても残念です。いろいろ見たかったなあ~。
美術館・展示等々でもそうですが、なんで撮影がいけないのかずっと不思議です。
物を持ち込んで、貴重な展示物を破損させる危険があるからかもしれませんね?
返信する
arfaさん ()
2011-12-10 08:18:11
おはよう
今朝はファンヒーター9℃やった。

撮影禁止と言うのは、それだけの理由があるとは思うけんど、やっぱり撮影したいよね。

牧野文庫は手荷物もいかんと言うぐらいやき、撮影や言うのはもってのほかやろうねえ。

美術館や、神社やお寺なども撮影禁止が多いねえ。
代々それらのものを守っていくためには仕方のないことかねえ。
返信する
牧野富太郎 (mari)
2011-12-10 10:17:59
牧野記念庭園は東京にあります。
晩年に住んだ邸宅でしょう。

高知の植物園は比べものにならないほど立派です。
サンシャインプリンスホテルのレストランバイキングも65歳になると200円お安くなります。
もちろん、私は割引になりません
その分、食べてやろうと…いやしいネ。

セントポーリアの蕾、植物園の顕微鏡で見たのかと思うほど、よく撮れています。
いい写真を見せていただき、感謝です。
返信する
mariさん ()
2011-12-10 14:00:19
牧野文庫の蔵書は、東京の牧野邸の2階に置いてあったものを全部持ってきているようです。何でも本が多すぎて床が抜けそうだったとかというお話を伺いました。

牧野邸跡地は、牧野記念公園になっているようですね。

mariさんもまだ年齢が達しないがですか(笑)
私たちがその年齢に達した時もそのサービスがまだあるのだろうかと、今の政治状況を見ていたらちょっと不安になるけんど、ささやかな楽しみ続けてほしいよね。

バイキングに行ったら、元を取ろうと頑張るけど、元以上食べたという達成感はあんまりない私です(笑)

ohisamaさん所ではもうセントポーリアが沢山咲いているのに、我が家ではまだこんな状態です。咲いたらまた見て下さいね。
返信する
今晩は忙しい(汗) (karina)
2011-12-10 22:28:28
風さん こんばんわ~♪
牧野文庫の蔵書はすごかったねえ。
あんなにこじゃんとある本を全部読んだがやろうか?

今日は皆既月食やきちょいちょい外へ出て見ゆうけんど、だいぶ欠けてきちゅう。
返信する
karinaさん ()
2011-12-10 22:51:40
こんばんは♪
karinaさんが皆既月食見ゆうゆうたき、私も見てみろうかと外に出たら、ほんまや大分欠けちょった。昨晩はまん丸やった。
けんど、冷いきちらっと見ただけで十分(笑)

あの本全部隅から隅までは読んでないと思うぜ、私らも、関心のある植物のことが載っちょったら、買う事があるけんど、他の所まで読まんことがあるもんね。
ましてやあの数ではねえ。お気に入りの所だけやないろうか(笑)これは私の推測やけんど。。

明日の観察会はさぼります(汗)
返信する
こんにちは (多摩NTの住人)
2011-12-11 09:26:09
植物園で700円は高い気がしますが、お話を伺うとずいぶん中身の濃い場所なんですね。
機会があれば行ってみたいですね。
返信する
多摩NTの住人さん ()
2011-12-11 14:31:50
こんにちは♪
そうですね。
人口の少ない地方の植物園ですし、それに高齢者の割合が高い高知県が65歳以上無料としてしまえば、収入は限られますよねえ。

700円も仕方ないかなと思いますが、そのうち私達がやっと65歳無料になると思った頃には廃止にならないとも限りませんよね(笑)

2度ほど行った府立植物園は200円、温室は別料金で200円で合計400円でしたが、入園者が多そうなので、それでも成り立っているんでしょうね。
牧野植物園、多摩NTの住人さんも是非一度お出でて下さいませ。
返信する
セントポーリア (ohisama)
2011-12-11 15:22:14
立派に育っていますね。
この小さな蕾、きれいに撮れてますね。
この状態から茎が伸びて花が咲くには少し日数がかかります。
そして底からたくさんの花が咲くにはまだまだ時間がかかります。
観賞期間の長い花ですね。

近くで植物園と言えば北大植物園です。牧野植物園より規模は小さいです、13ha,
入場料400円。
植物に名札が付いているのでわかりやすいですね。
返信する
ohisamaさん ()
2011-12-11 21:45:58
蕾がこれくらいになったら母の所に持って行ったりして、家で綺麗に咲いたのをあんまり眺める暇が無かったけど、今回は沢山あるので、少しはここでも眺められると思います(笑)

結構状態えいですろう?

母の所に最初持って行ったのは、もうかれこれ2カ月は咲いちゅうと思う。

全国各地の植物園の入園料を調べちゅう人もおるもんで、料金書かれていましたが、規模とか充実度?にもよるし一概に高い安いは言えれんろうと思うて見ました。

植物園は、名札が付いちゅうきえいですよね。
返信する

コメントを投稿

花日記」カテゴリの最新記事