7/5 林先生に東大の異端児、 いのこさんって人が出た
初めて見た人。
絵は知っているけど作者名は知らない
雨が降っていて、傘をさした人が画面にいる。
いのこさんは雨が描かれていないとか言った。
私は絵をチラっと見て、でもパベが濡れているとつぶやいた。
雨って日常生活の中で目に見えないこともある。
写真なんか撮ると角度を変えて見えたときにシャッターを切る。
でもどしゃぶりでない限り、落ちている最中の雨を写真に残すのは
やさしくない。
雪は目には見える。
でもカメラに落ちてくる雪を撮るのは当然ではない。
写真に残るように撮る。
絵は残せるところと残せないところがあると思う。
雨を描くなんてすごく技術のある人だ。
水を描くのってむずかしい。
林先生の番組でだったかムンクの絵を見た。
叫びというタイトルではないとか言っていたけど
そうだ、叫びって習ったけどオスロの美術館で見たとき
叫びではなかったような気がする。
それからダリの記憶のなんとか
初めてこの絵を見たのは中一のときだった。
記憶の残骸と習ったような気がしている。
初めて見たダリ。
衝撃だった。
その技術の高さに驚愕。
美しさに感動。
そして私は絵をあきらめた。
自分の無能さを思い知らされた。
この絵はロンドンで見た。
記憶のRemainsって単語で、残骸だよねって思ったものだ。
ダリって奥さんを称賛している。
ダリの書いた本で触れている。
ダリって女に絵はかけないって言っている。
レオノール・フィニはそんなことはないと
絵を描いている。
二人とも写真みたいに絵を描くことができる。
絵かきってどんなにくずそうが、写真みたいにも描けないといけない
って私は思っている。
私にはそれができなかった。
母はできた。