竹林亭白房

九代目扇橋「蕎麦の隠居」★落語

□本日落語五席。
◆古今亭菊之丞「不動坊」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
亀戸文化センターカメリアホール、令和2(2020)年10月18日(特撰落語会「三遊亭白鳥・古今亭菊之丞二人会」)。

◆九代目入船亭扇橋「蕎麦の隠居」(NHKラジオ第一『真打ち競演』「思い出の名師匠」[1])。
東京霞ヶ関イイノホール、昭和56(1981)年11月13日(第269回「NHK東京落語会」)※『真打ち競演』1981年12月6日OA/NHK総合『夜の指定席』1982年1月22日OA。
初めて聞いた落語である。貴重な音源だ。演芸評論家の矢野誠一が「NHK東京落語会」に出演する扇橋のために書いた新作とのこと。

噺の筋は、いたって単純で、蕎麦屋を訪れた品の良い隠居が、初日は半分、翌日は一枚、翌々日は二枚、その次は四枚と倍々で注文し、いつも勘定するときには店主とちょっとした小言めいたことを言って帰っていく。
それが、六十四枚まできてたいそうな騒動になり、次はいよいよ百二十八枚だとなって、近所の者などまで見物に来る始末。そこで、隠居がやって来て、さあいよいよかとなったところで、「蕎麦を半分」と注文して、これが落げである。

単純ではあるけれど、いかにも落語らしい楽しい噺だ。ちなみに、これは、川戸貞吉『落語大百科』で項目に立てていない。川戸が知らなかったということはないだろうから、収載優先順位として低かったのだろうか。

今回、ラジオの解説に弟子の入船亭扇遊が出演していたが、扇遊もこれを初めて聞いたと言っていた。ぜひ、扇遊に、または、その弟弟子の扇辰にでも、この「蕎麦の隠居」を演って継承していってもらいたいと思った。なくなるのは惜しい。

◆九代目入船亭扇橋「穴どろ」(NHKラジオ第一『真打ち競演』「思い出の名師匠」[1])。
※『真打ち競演』平成20(2008)3月18日OA。

◆四代目桂塩鯛「ワニ」※作:桂三枝(ABCラジオ『日曜落語なみはや亭』)。
神戸喜楽館、令和3(2021)年6月15日(「プロ野球応援ウィーク」第二日)。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・二代目林家三平・六代目三遊亭円楽・林家たい平(日本テレビ『笑点』第2766回)。
日テレ麹町スタジオ、令和3(2021)年6月20日OA。
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