竹紫館剣道

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鏡開き

2009-01-09 | 行事
積雪の心配もされたこの日のお天気、
冷たい雨は雪に変わることはありませんでしたが
凍てつくような寒さの中、この日の稽古も館生達の元気な掛け声で始まりました。



二階では榎本先生のご指導で、防具姿も凛々しい基本組が頑張っていました。
今年、小学校に入学します。



道場では沖田先生のご指導の下、低学年・高学年の館生達が頑張っています。



そして…
二階の台所では、お母さん方も頑張っていました。
そう、今日は道場の鏡開きだったんです。



小豆から煮て仕込んだお汁粉で、焼いたお餅をいただきます。
館生達が稽古を終えて二階に上がってきました。
こんなお楽しみがあると、稽古にも張合いがあるよね。



年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、
1年の一家一族の無病息災を願うのです。
武士は具足などを納めていた櫃(ひつ)を開き、1年の出発としていました。
鏡開きは、鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮にして食する
武家社会の風習が一般化したものです。
姿勢を正し、皆の無病息災を願いいただきます。
山田先生から昇段祝いの御礼にと、ジュースとお菓子を子供達に差し入れていただきました。
山田先生、ありがとうございました。



カメラが向けられたのも気付かないほど、夢中になって食べてくれています。
美味しい?なんて聞くのは野暮ですね。



支度して下さったお母さん方も、一息ついていただきます。
女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うといい、二十日(はつか)にかける縁語としたのだそうです。武家で具足餅を食するのも「刃柄(はつか)」を祝うといい、これは鏡開きが元々1月20日(旧暦)に行われていたからなんです。
諸事情から現在関東では鏡開きは11日になっています。
お餅もパックのものを使い簡素化されてはいますが、
大切なのは古来の風習や行事を、その意味も含めて子供達に伝えることなのだと思います。



さて、中学生の稽古もそろそろ終わる頃です。
学校や稽古で疲れた体に、和の優しい甘味は染み入ることでしょう。
今年一年の無病息災、円満と末広がりを願い、美味しくいただいて下さいね。

つられてもう一膳食べてしまう前に、私は一足先に道場をあとにしました。


(記事 かりんこ)



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