あまりにも有名で、あまりにも美しく、その姿に魅了された人たちが、毎年数多くやってくる、このタージ・マハル
そこには、はかなくも美しく、それゆえ愚かにすらみえる、純粋さを秘めた物語が眠っていた。
※歴史薀蓄話です苦手な方は飛ばしてくだされ。
時をさかのぼること400年、アクバル帝が築き上げた強大な帝国、ムガル朝は、最大の栄華を誇っていた。
1605年に彼が死去した後は、その息子のジャハーンギールが即位。ペルシャ出身の賢く美しい妻を娶り、政治を任せきりにし、その結果絵画・建築・文学・文学・衣装・風俗の分野で、ヒンドゥー・インド的なものとペルシャ・アラビア的な要素が融合した、独特の文化が生まれたのである。
そして次代帝王、シャー・ジャハーン。彼こそがこの、タージ・マハルの建設者であり、この物語の主人公だ。
ムガール王朝第四代皇帝ジャハーンギールの第三皇子フッラームは、アグラ城で行われた宮廷バザールに参加した。
バザールをのんびり楽しむフッラームだったが、ガラス玉を差し出してきたペルシアの美しい娘を見て固まった。娘の名前はアルジュマンド・バーヌー。
ふたりはこの瞬間、恋に落ちた。フッラームは父の許可を得るとすぐにバーヌーと婚約した。このときフッラーム15歳、バーヌー12歳。5年後、ふたりは正式に結婚した。
1628年、ジャハーンギールが亡くなるとフッラームは第五代皇帝に即位し、世界の王=シャー・ジャハーンを名乗り、妃は選ばれし後宮の人=ムムターズ・マハルと呼ばれるようになる。
王は他の王のように複数の妻を持つこともハーレムを築くこともなく、外征にも必ずムムターズを伴い、妻をいつもそばに置いた。ふたりは結婚生活約18年の間に14の子をもうけた。
しかし、ムムターズは最後の女児を出産したあと、1631年6月7日に亡くなってしまう。
死に際してムムターズは夫に新しい妃をめとらないことを約束してもらい、安心して眠りについた。
シャー・ジャハーンはあまりの悲しみに一夜にして髭を白くし、1週間公の場所に姿を見せず、2年間宴を催すことはなかった。
喪が明けるとシャー・ジャハーンは政治を半ば放棄し、妻の墓の建築を開始する。
世界各地からあらゆる素材、あらゆる人材を集め、約20年の歳月と2万人の労働力を投入し、1653年、純白のタージ・マハルを完成させる。
このあとヤムナ川を挟んだタージ・マハルの対岸に、黒曜石で真っ黒な自分の霊廟の建立し、その間を橋で渡す計画を立てていた。
コーランが言う最後の審判の日、復活してその廊下を渡り、ムムターズと再会するそのときを信じて。
ムガール帝国がシャー・ジャハーンの迷走から力を失いつつあるのを見て、各地で民族蜂起が起こり、イギリスが侵略を強めた。
同時に皇位継承戦争が激化し、結局息子たち4人の血で血を洗う闘争を経て、三男アウラングゼーブによってアグラ城のムサンマン・ブルジュと呼ばれる八角の塔に幽閉されてしまう。
シャー・ジャハーンは塔の一室に横たわり、7年間の幽閉ののち、ヤムナ川のほとりに小さく見えるタージ・マハルを眺めながら息を引き取った。
アウラングゼーブは幽閉中、父に会うことはなかったが、父の死後、遺体をタージ・マハルに移し、棺をムムターズの隣に安置した。シャー・ジャハーンはムムターズ・マハルに寄り添い、復活の日を待ちながら、いまも眠っている。
引用; http://allabout.co.jp/travel/worldheritage/closeup/CU20060315A/
高校時代、世界史の先生が話してくれたのを思い出しました。
白いタジマハールは、前の水面に移って上下に対称。
そして、黒いまったく同じつくりのタジマハールをさらに反対側にこれも対称になるように作る予定だった。。それを聞いて、なんかロマンを感じた覚えがあります。
完成していたら、とても綺麗だったでしょうね。
でも、未完成だったほうが、ストーリーとしてはドラマティックかな・・・
大学でレポートのテーマにしたこともある位好き{ルンルン}
シンメトリー(左右対称)の美と白い大理石・・・理想だわ
<色:#ff6600>ちぽ</色>いいなー{キラリ}
死ぬ前に自分の目で見たいなー{うさぎ}
シャー・ジャハーンはね、これと全く同じ建物(またもやシンメトリーね)をタージ・マハルの反対側に建てるつもりだったの
奥さんは白い大理石だから自分自身は黒い大理石を使って
そうして永遠に見詰め合ったまま眠りに尽きたいと願ったの
こんなに深く愛されたいなー{ペンギン}笑
高校のときの授業・・・当時大好きだった世界史のせんせーがあまりにも魅力的に歴史を語ってくれたので、理系にもかかわらず大好きな世界史選択したのですが、高3になって先生が変わった途端、あんなにキラキラ輝いてた歴史が急に色褪せてった覚えがあります{ショック}{汗}
近現代史は苦手でしたーー{涙}
高校のときは、歴史に思いを馳せるほど、オトナになりきれてなかった気がするな・・・自分の世界と切り離して考えてたんですよね{学校}
おーすけさんってロマンティックですね{りんごちゃん}
黒タージ、見たかったなーって反面、ミロのヴィーナスの両腕みたく、ないからこそ想像力が掻き立てられる気がします{キラリ}{笑}
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そーなんだ!!知らなかったー{汗}
外国人料金のチケットは若干高く感じたけど(笑)、大きな門をくぐって生タージwを見たときは、視線が凍りついたよ。
めちゃめちゃ感動した。
愛のロマンスだー{ラブラブ}
愛されたい願望はもちろんあるけど、これがきっかけでムガル帝国は滅亡への道へと進んでいって、最終的にはイギリスの植民地になったのかと思うと、タージの圧倒的な存在感は正直複雑だった。
ストーリーには大満足だけどね
いつか絶対行ってみて!!てか一緒にいくか!{飛行機}</色>