10数年前、私は喫煙者でした。９月のある朝から禁煙して現在に至っています。その前は１年少々の禁煙が２回ほど。１週間ほどで挫折したことは無数にあります。禁煙は１本でも吸っちゃうと戻ってしまうと言います。１年少々止めてて復活した時、それが『ホントかな？』と好奇心で吸ったのが駄目でした。
現在に至っている禁煙も禁煙外来に行ったわけでなく、根性禁煙をしたので本当に辛かった。この間の「チョコレート」の時のように、いくらでも煙草を吸うために自分をそそのかす理由が浮かびます。びっくりします。初期の頃はストレスで顔の半分が痺れたり、過食も止まりませんでした。それでも、少しづつ葛藤が減って禁煙から８ヶ月経った頃、突然『煙草はもういいや』、そんな想いがストンと腑に落ちてやっと楽になりました。今は吸えなくても平気だし、うちは誰も吸わないので忘れています。でも、一方で何かの拍子にまた手を出しそうな自分がどこかにいる気もします。あのしんどい思いを二度としたくない一心はあるのに。
摂食のコントロールは、私の中では禁煙中に煙草を吸いたくて吸いたくて葛藤してることに似ています。間食を我慢する時や食べたい病が暴走しそうな時は、禁煙中のようにエア煙草(煙草を持ってるふり、吸ってるふり)をしてみたりします。それで紛れることもたまにはあります。『禁煙のストレスで過食したことがあるんだから、(食に関するストレス解消に煙草)吸う？』って自虐な自問をします。『それしたら無限ループだよ』って、返す返事に力はありません。
人様の事も医学的にどうなのかも判りませんが、自分に関しては喫煙が依存症なら、悪しき食習慣と判ってて直せないのも依存症だと思っています。そして、禁煙は私が買わなければ煙草がない環境なので続いていますが、摂食はそれなくして生きてはいけません。この歳になるまで直らなかったのに、減煙に等しい摂食のコントロールができるようになる気がしません。そうなんですが・・・「できないなら仕方ないよ。苦しんでも頑張っても来たからあなたは免除。」と、生活習慣病は許してくれません。静かに進行して自覚症状が出る頃は取り返しがつかないんだと思います。そう言う崖っ縁の一歩手前までもう来ていると思います。
私は禁煙とても大変でした。今の取り組みにはそれ以上の難しさを感じています。どこがゴールなんだろう？きっと新しい食習慣が身に付いて、この記事を書いたことも忘れた頃だと思います。そんな日が来ることを願っています。