雲の向こう

風任せシャッター任せ

今年の桜

2011-04-10 17:00:29 | E-5

2011年 桜

桜の開花が報道されると何となく落ち着かなくなる。
毎年何処かで咲き乱れる桜を見上げずとも何等生活に支障は無いのだが、そこは日本人の「血」が騒ぐのか散る前に花の下に足が向かってしまった。

どうせ行くなら、とお江戸でちょっくら花見を洒落込もうか。凄い人出に揉まれながら今が盛りと咲き乱れる桜はやはり見事だった。
まずは定番の靖国神社で桜を愛でようかと思いきや何と「渋滞」。車ではなく人の渋滞だ。歩道を歩く












あの大震災から早くもひと月が経とうとしている。

でもこの東京の空の下で桜を愛でようとする人の流れに身を任せているとあの震災があったことさえ信じられなくなる。
果たしてあの震災は何だったのだろう。
TVの画面に映し出される惨状に、時に涙し自分の無力感に打ちのめされつつも、暖かい春の空気に包まれて街を歩いているこの人達(もちろん私自身も)は何なのだろうと。



「明けぬ夜はない」と同じく何処でさえも春は必ずや巡ってくる、と言うことなのだろうか。










靖国の杜は人で溢れていたので素通りして千鳥ヶ淵に向かう。

折角の春の一日何処かベンチの下でも良いから弁当でも広げて寛ぎたいと思いコンビニに入る。
皆、考えることは同じらしくめぼしいモノは売り切れていたのでお握りを幾つかと缶ビール&ツマミを仕入れる。
さて何処で食べようか。

















行く手に赤煉瓦の建物が。「近衛師団司令部」
今は皇宮警察と名を変えているが嘗てはれっきとした天皇直属の部隊で陸軍の中でも由緒ある師団だったそうだ。

入場料を取る割に見所もないが建物自体は実に立派。
昭和初期の雰囲気をぷんぷん漂わせている。



















近衛師団司令部の前は首都高、という対照的な景色。
E-5のジオラマで撮影。まるでミニチュアの世界。







対岸の土手の草地に休める場所を発見。
早速、買ってきた弁当を広げビールで喉を潤す。



上からは桜花を透かした淡い春の日差し。
良いアングルを探してシャッターを切る女性。






酔い心地で歩くとやがて「大手門」のオフィス街へ出る。ここから東京駅までは指呼の間だ。
良い絵が撮れたかどうかは帰ってからのお楽しみ。ヘ(^^ヘ)





E-5&12-60