増田カイロプラクティックセンターの近況レポート

筋骨格・神経・アレルギー(NAET)・感情の統合療法。
増田裕D.Cのブログ

2006年2月10日 痛みをとってなんぼ

2006-02-10 08:21:12 | 近況
増田院長記

○本日は休診である。斉藤先生は診療である。

○留学時代、カイロプラクティックの哲学を習って以来、カイロプラクティックは予防医学である、健康志向である、完全な健康状態をめざすウェルネス志向である、といったことをさんざん聞かされてきた。これに対して、西洋医学は病気志向であり、健康についての概念がない、と教わった。

しかし、待てよ。確かに、原理原則はそうである。病気で悩む人々の健康回復を目指す。痛みで苦しむ人々を痛みから解放し、健康へと導く。

○問題は痛みに対するアプローチである。確かに痛みは症状であるが、この痛みを取れなければ、すべては御託にすぎない。西洋医学の機能的疾患への対処はほとんど対症療法である。それに対し、カイロプラクティックは痛みの背後に原因があり、その原因を見つけて、この原因を除去することにより、痛みを解放する原因治療である、と言われる。。しかし、この仕事ができなければ、哲学も何もあったものではない。ウェルネスも予防医学もあったものではない。そうでなければ、単なる癒しである。

○まあ、そろそろ、癒しもよそうではないか、というのが本音である。対症療法で痛みが取れればそれは良いではないかと思う。対症療法で痛みがとれないから、我々の出番があるのだ。原因を除去するからこそ、劇的な痛みの改善があるのだ。原因を治療しているから、症状はなかなか取れなくてもよい、そのうち自然治癒力が出てくる。こういった言い訳はよそう。

○劇的に痛みが取れて、しかも戻らない、この究極的な最終目標をもって、日々精進しよう。その場で少なくとも3割、平均5割、できれば8-10割の痛みをとる。患者さんが帰る時には「楽になりました」といって笑い顔で帰ってもらう。これが絶対に必要である。これなくして、市場で勝ち抜くことはできない。

○昨日2回目を診た例の腸腰筋の患者さん。よく調べると、腸腰筋のほかに大腿4頭筋、内転筋、膝蓋骨の変位があった。これを治療すると、膝は完全90度伸展し、痛みはでない。「1回目の治療の後5時間ぐっすり眠れましたが、今晩は7時間眠られそうです」。帰りも背筋をピンと伸ばして帰って行った。「17日に予定しているMRIはキャンセルします」。この人の病態生理学を良く調べれば、MRIなんか撮る必要はない。まったく、検査のための検査である。検査は診断を確認するものである。検査で悪いところが見つかるというのが誤った考えである。
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