千代田グルメ遺産

首都東京の中心部「千代田区」内にある名店の蕎麦や寿司など、未来の世代に引き継ぐべき貴重な食物遺産を紹介しています。

いせ源(神田須田町)の「煮こごり」「きも刺し」「あんこう鍋」「おじや」等

2010年02月14日 | 和食
【平成22年2月某日 調査・登録】
 雪がちらつくなど寒い日が続いています。寒い日には・・・そう、鍋料理ですね。そこで、本日は「あんこう鍋」です。
 こちらの店「いせ源」は、天保元(1830)年創業のあんこう鍋専門の老舗料理店です。店舗は、昭和5年に建て直されたもので、東京都選定歴史的建造物、千代田区景観まちづくり重要物件に指定されています。


 店頭のウィンドウに本物の鮟鱇(あんこう)がディスプレーされています。こんなグロテスクな風貌ですが、さてさてお味は・・・。


 さあ、寒くて、鍋となれば・・・まずはお酒ですね。こちらの店の定番は「菊正宗」です。辛口が「あんこう鍋」にピタリと合います。


 「煮こごり」は、鮟鱇の卵巣を特製の出汁で煮固めた料理です。出汁の風味とプルンとした食感が酒のアテに最高です


 「きも刺し」は、海のフォアグラと言われる逸品で、濃厚な味わいと蕩けるような食感が最高です


 「とも和え」は、煮込んだ鮟鱇の身を肝と味噌で和えた料理で、これもまた酒の肴にはピタリです。


 「唐揚げ」は、鮟鱇の中心部の良質な白身を揚げた料理です。


 さあ、いよいよ「あんこう鍋」です。地方では味噌仕立てでいただくことも多い「あんこう鍋」ですが、こちらの店では割り下でいただきます(映像は3人前です)。
 鮟鱇は体の部位のほとんどを食することができます。柳肉(大身)・皮・肝・あご肉(ブリブリ)・ひれ(トモ)・卵巣(ぬの)・胃の7つが「鮟鱇の7つ道具」と呼ばれ、それぞれ異なる食感や味わいを楽しむことができます。



 煮込めば煮込むほど割り下が染み込み、「あんこう鍋」の独特の味わいが増します


 鍋を堪能した後のもう一つの楽しみが「おじや」です。鮟鱇のエキスが染み出た滋味あふれる出汁を使って作る「おじや」は、玉子のトロッとした食感と融合し、最高の締め料理と化します




 最後は口直しのデザートです。ごちそうさまでした。


★いせ源
  所在:千代田区神田須田町1-11-1
  電話:03(3251)1229
  品代:菊正宗(1号弱)420円、煮こごり735円、きも刺し1,470円、とも和え1,050円、唐揚げ1,155円、
    あんこう鍋(1人前)3,465円、デザート1,000円


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっと登場 (haru)
2010-02-14 16:46:39
「いせ源」がやっと登場しましたね。アン肝はすべての食材の中でもベスト3に入る味わいだと思います。ただプリン体が多いので、尿酸値が高い人は要注意です。
この店の難は、予約がなかなかとれないことですね。それも確か5人以上じゃないと駄目とか。
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haruさん コメントを有り難うございました (千代田グルメ遺産)
2010-02-14 17:52:08
 遅ればせながらやっと取材しました。「あん肝」は本当に美味ですが、ぜいたく病と言われる痛風の天敵ですね。それでも、動物のフォアグラに比べれば、ヘルシーのようです。
 オンシーズンの予約は確か6人からの受付だと思います。
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