外国映画主要作品日本公開史 * 1958年公開 (その2)
▼参考資料・スクリーン1958年ベストテン
①大いなる西部…ウィリアム・ワイラー
②死刑台のエレベーター…ルイ・マル
③女優志願…シドニー・ルメット
④ぼくの伯父さん…ジャック・タチ
⑤老人と海…ジョン・スタージェス
⑥鍵…キャロル・リード
⑦白夜…ルキノ・ヴィスコンティ
⑧鉄道員…ピエトロ・ジェルミ
⑨崖…フェデリコ・フェリーニ
⑩情婦…ビリー・ワイルダー
⑩めまい…アルフレッド・ヒッチコック
▼参考資料・キネマ旬報1958年ベストテン
①大いなる西部…ウィリアム・ワイラー
②ぼくの伯父さん…ジャック・タチ
③老人と海…ジョン・スタージェス
④眼には眼を…アンドレ・カイヤット
⑤鉄道員…ピエトロ・ジェルミ
⑥死刑台のエレベーター…ルイ・マル
⑦崖…フェデリコ・フェリーニ
⑧鍵…キャロル・リード
⑨サレムの魔女…レイモン・ルーロー
⑩女優志願…シドニー・ルメット
⑪情婦…ビリー・ワイルダー
⑫白夜…ルキノ・ヴィスコンティ
⑬手錠のままの脱獄…スタンリー・クレイマー
⑭戦争と貞操…ミカエル・カラトーゾフ
⑮若き獅子たち…エドワード・ドミトリック
⑯めまい…アルフレッド・ヒッチコック
⑰地下水道…アンジェイ・ワイダ
⑱女の一生督…アレクサンドル・アストリュック
⑲モンパルナスの灯…ジャック・ベッケル
⑳スパイ…アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
この年は『大いなる西部』『女優志願』など珍しく骨のあるアメリカ映画が公開されました。
そして、『死刑台のエレベーター』によりいよいよヌーヴェルヴァーグ(広義)作品の登場です。
フランスではマルセル・カルネたちによって心理主義的リアリズムが頂点を極めていましたが、これに対抗する勢力が
アンチ・モンタージュと作家主義を旗印にして従前の映画作法を否定します。サイレントから培われたイメージのモンタージュ
を排除して現実のイメージを主体とした自分の書法でカメラを万年筆として映画を書き始める映画作家が登場しました。
その実践となったのが前年公開のロジェ・ヴァディムの『素直な悪女』であり、本年公開の『死刑台のエレベーター』でした。
ただし、ロジェ・ヴァディムやルイ・マルはヌーヴェルヴァーグ(狭義)には入らないという見方が一般的です。
これによって、ヌーヴェルヴァーグは世界の映画作家たちに多大な影響を及ぼすことになります。
特に、フランソワ・トリュフォやジャン・リュク・ゴタールなどの若い世代に大いなる勇気を与えたに違いありません。
↑はルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』