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タンゴ楽団の編成

2013-05-24 03:58:49 | アルゼンチンタンゴ

今日はアルゼンチンタンゴのバンド編成について記述してみようと思います。
タンゴ演奏には、ソロ、デュオ、トリオなどの編成もありますが、楽団編成となると四重奏以上になります。

クァルテート(四重奏団)
バイオリン=2、バンドネオン=1、ピアノ=1 という編成が基本です。
この編成の代表的なのがロベルト・フィルポ四重奏団です。
他にもティピカ楽器(バイオリン、バンドネオン、ピアノ、コントラバス)がそれぞれ一つという編成もあるようです。

キンテート(五重奏団)
バイオリン=2、バンドネオン=1、ピアノ=1、コントラバス=1 という編成が基本です。
フランシスコ・カナロのキンテート・ピリンチョが著名です。
違った編成としてはコントラバスを無くしてバンドネオン=2 という編成もあるようです。
また、名バイオリニストのフランチーニを中心としたキンテート・レアルはバイオリンを一つ外してギターを取り入れた斬新な編成になっています。

クアルテートやキンテートの小編成の楽団(いわゆるコンフント)は、即興的な演奏スタイルで古典風に演奏されるのが特徴です。

セステート(六重奏団)
バイオリン=2、バンドネオン=2、ピアノ=1、コントラバス=1 という編成です。
六重奏になると各楽器のセクションも確立されていてほぼオルケスタに近い編成となっています。
タンゴ初期には六人編成でオルケスタといわれていたようです。

オルケスタ
七重奏団(セプテート)八重奏団(オクテート)などと呼ばれる場合がありますが、通常七人以上の構成はオルケスタと称します。
また、基本であるティピカ楽器のみで構成された楽団を オルケスタティピカ (直訳すれば標準的楽団) と呼んでいます。
構成は、バイオリン=2~6、バンドネオン=2~6、ピアノ=1、コントラバス=1 が一般的です。
最大は二十人もの編成になることもあるようですが、代表的なカルロス・ディサルリのオルケスタティピカの編成は
バイオリン=6、バンドネオン=6、ピアノ=1、コントラバス=1 の十四人編成となっています。
モダンな演奏のマリアノ・モレスはフルートなども取り入れており、純粋なオルケスタティピカではなく、楽団名もリリカポプラールと称していました。

↓はオルケスタ・ティピカ・ヴィクトルの『Adiòs Argentina』 YOUTUBEより


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