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聴刻堂日乗

映画「エブリシング・エブリウェア・ オール・アット・ワンス」

「エブリシング・エブリウェア・
オール・アット・ワンス」を観た。

2022年製作のアメリカ映画。
監督・脚本はダニエル・クワンと
ダニエル・シャイナート。
出演はミシェル・ヨーほか。

なかなかの"力作"ではある。
色々なものがてんこ盛りだ。

中国系アメリカ人の家族のお話。
母娘の葛藤と和解、母の自分再発見
が主軸だが、それにマルチバースと
カンフー、ナンセンスなギャグの
要素が加わる。

マルチバースとは、複数の宇宙が
存在するという話で、それぞれの
宇宙に異なる自分が存在する。
異なる人生を辿った異なる自分。
その姿を見て母は自分が何者かを
再発見するわけだ。

異なる宇宙に跳んだり、カンフー
でパワーを発揮したりするには、
アホなことをしなければならない。
その設定自体がナンセンスだし、
それで行われるギャグもそうだ。

「いったい何処から出てきたん、
その発想?」と言いたくなる諸々
の設定は、独創的でこれまでにない
感じだ。

とは言え、設定を理解するまでに
結構な尺を要するので前半は我慢
を強いられる。TVのチャンネル
をガチャガチャと切り替えるよう
な画面も鬱陶しい。ナンセンスな
ギャグもお下品な笑いだ。

でも、これが第95回のアカデミー
賞の作品、監督、脚本、主演女優
など7部門を受賞したんだよね。

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