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聴刻堂日乗

映画「コーヒーが冷めないうちに」

映画「コーヒーが冷めないうちに」
を観た。

2018年公開の日本映画。
監督は塚原あゆ子。
原作は川口俊和。
出演は有村架純、波留、松重豊、
吉田羊ほか。

途中まではとても面白かった。

不思議な席のある喫茶店。
過去にタイムトラベルできる。
但しコーヒーが冷めない時間だけ。

いろいろな人がその席に座る。
恋人と喧嘩別れした女性。
妻が認知症になってしまった男性。
つれなくした妹が事故死した女性。

過去に戻っても状況は変わらない。
けれど、戻って何かを確かめたい。
それぞれに含蓄のある話が続く。

しかし、しかし。
肝心の主人公の物語が酷い。

話の筋が追えない。
主人公の心情も全く理解できない。
大泣きされても興ざめするばかり。

挙句に、これまで出てきた人たち
の解説みたいなシーンが出てきて。
「人の心は変えられる」なんて
わざとらしいセリフを吐かせて。
映像で伝えることを言葉にして
どないすんねん!

途中まで良かっただけに。
とても残念すぎる映画だった。

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