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聴刻堂日乗

ドラマ「生きとし生けるもの」

ドラマ「生きとし生けるもの」
を観た。

テレビ東京開局60周年特別企画。
地上波放送後、Netflixで配信。

原作は北川悦吏子。
監督は廣木隆一。
出演は妻夫木聡、渡辺謙ほか。

末期癌の患者と、延命治療に疑問
を持つ医師。一時退院して、二人
がともに過ごす最期の日々。

生きるというのはどういうことか。
死に方を選ぶのは許されないのか。
根源的な問いに飾らずに向き合う。

重いテーマだが、二人の軽妙な
やりとりに思わず吹き出すことも。
妻夫木のユルい感じが良い具合だ。

作り手のメッセージが沢山伝わる。
セリフとして言葉で語られるから、
いかにも芝居臭いのは免れないが、
それでもはっきり伝わる方が良い。

そして、そのメッセージには共感
できるものが多い。そうだよなぁ、
そうなんだよなぁ、と思い続ける
114分だった。

中でも印象に残った言葉。

「幸せってゴールですかね。生き
てるとたまに吹く、ご褒美みたい
な、気持ちいい風みたいなもの
なんじゃないですかね。」

とりあえず明日も頑張って生きて
みようか、と思える言葉だ。

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