「荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟」
という本を読んだ。
漫画家の著者が、作品づくりの為
に自分の好きな映画を分析して学
んだことを書いたのだそうだ。
著者は、エンタメの基本は「サス
ペンス」にあると言う。そして、
よいサスペンスには5つの条件が
あると言う。①謎、②感情移入で
きる主人公、③設定描写、④ファ
ンタジー性、⑤泣けること、の5
つだそうだ。
それらの観点から選んだ数多くの
映画が紹介されている。確かに、
よく知っていて勉強されているの
が判る。
過日読んだ"しんのすけ"著の映画
本は主に鑑賞者の視点で書かれて
いた。本書は作り手視点の内容が
多い。どちらもそれなりに面白い。
ただ本書、やや上から目線の解説
が玉にキズ。目をつぶれるレベル
だけどね。
著者が選ぶサスペンス映画ベスト
20が掲げられていて、そのうち
自分が観たことのあるのは5つ
だけ。この先まだまだ観るのが
楽しみな映画は多いのだ。