見出し画像

聴刻堂日乗

「黒牢城」を読んで

「黒牢城」を読んだ。
米澤穂信氏の直木賞受賞作だ。

面白かった。
特に前半は、読むのが楽しかった。

文章は読み易い。
それでいて、よく考えられた印象。
使う言葉もさりげなく多彩。
「弁える」とか他であまり見ない。

著者を読むのは初めて。
「天才でなければ技と頭で書け」。
座右の銘はそんな意味の言葉。
努力を重ねた人なんだろうな。

自分はミステリーは好きじゃない。
謎解きが主な話はパズルみたい。
楽しく時間は過ごせる。
しかし何も残らない。

「黒牢城」は史実を背景にしてる。
だからちょっと期待した。
でもミステリーの内容だった。

荒木村重がなぜ謀反を起こしたか。
黒田官兵衛をなぜ幽閉したのか。
それこそ自分にとって謎なのだが。
そこには力点は置かれていない。
歴史小説と違うから仕方ないか。

伊丹の有岡城址。
行ってみたくなった。
折角この本を読んだ機会だから。
来週にでも行って来よう。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「日記」カテゴリーもっと見る