大澤真幸「思考術」を読んだ。
新書でこのタイトル。
普通なら読もうと思わない。
何かの書評で見たので読んでみた。
著者の文章は解かり易いし。
なるほど、そうだな。
そう思う発見がいくつかあった。
考えるテーマには期間がある。
短期、中期、長期のテーマがある。
一番長いテーマは一生もののテーマ。
そのテーマに短中期のテーマが
サブテーマとしてつながっていく。
なるほど。
思考は自分の内で完結するのではない。
世界の様々なことをどう関係付けるか。
著者の読書を通した思考が語られる。
具体例として「時間」「罪」「神」の
三つのテーマに関する読書と思考の話。
この三つが著者の大きなテーマらしい。
その内容はともかく、テーマにつなげて
考えるとはどいうことか理解できた。
そして著者は言う。
書くことで思考は完結すると。
ぼんやり考えてるだけでは不十分で、
ちゃんと言葉にしなきゃだめだって。
確かに他人に解ってもらおうとすると
もう一段、考えが進むように思う。
まあ、こうしてブログを書くのも
まんざら無駄でもなさそうやん。