〜かたることばが歌になる風になる〜

赤松林太郎ピアノライブ

知る人ぞ知る今旬のピアニスト赤松林太郎さんのピアノライブを、7月末の蒸し暑い日に、大阪中之島界隈にある小さなサロン「アベンヌ」で聴いてきた。

ワンプレートとドリンクが付いていた。


ピアノはベーゼンドルファーで、個人的にはスタインウェイより好きな音色のピアノだ。


プログラムのどの曲も、期待通り聴き応えあったが、夏の季節を涼しくしてくれる田中カレンの「海」は清涼剤のよう。
プロコフィエフの『三つのオレンジへの恋』より「行進曲」は歯切れ良く、その後のスクリャービンの「炎にむかって」は、柔らかい重厚なベーゼンドルファーの音色が、熱い炎の塊のように豹変して覆いかぶさってきた。
1メーターぐらいの距離で構えるように聴いた後には、小鳥のさえずりのような出だしの「喜びの島」でホッとする。

こんな夏らしいプログラムの中で「子供の情景」が私の中の「癒し」となった。
7曲めの「トロイメライ(夢見ごごち)」は、この曲集のなかでも単独で演奏されたりするよく知られている曲。
トロイメライまでは子供たちの様子、風情を描いているが、8曲め「炉端で」から後は大人の気持ち、情感を描いていて、最後は哲学的、瞑想的に心に染みてくる。
昔、自分の恩師のピアノグループのコンサートで弾きたいと思ったが、未だ全曲を仕上げてはいない。
赤松さんのピアノは説得力があるが決して押し付けがましくなく、優しくたおやかで、男性なのに愛らしくてあったかい。1979年生まれ。
身近で聴いていて、ペダリングの細かさに只々感心するばかりだった。
「歌をうたうように弾きたい」が最近の私のコンセプト。
益々その思いを募らせて満足感の中で帰途に着いた。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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