〜かたることばが歌になる風になる〜

恋のへのへのもへじ

8月は練習はお休みで、今日は7月最後の練習日だった。
来年のコンサートの曲目は、詩人によって作品を分けている。
佐藤信「恋のへのへのもへじ」「あばよ上海」ほか、谷川俊太郎「フェル先生」マザーグースから「うつくしいのはげつようびのこども」ほか、まど みちお「はっぱのすじ」「おじいちゃんの顔」ほか、宮澤賢治「すきとおるものが一列」「グランド電柱」ほか、林光「流れる水と岩の歌」「人と天の歌」ほか、それとJ.S.BACHの3曲。

佐藤信氏は1966年「自由劇場」(アンダーグラウンドシアター)の設立、その後、現・劇団黒テント設立に加わったり、大型のテント劇場の演出家、劇作家として中心的な役割を担ってこられた方。
日本を代表するオペラ演出家の一人であり、また公共ホールとまちづくりにも尽力されてきた。
1998年から2009年まで東京芸術大学の教授として、演劇と教育、後進の育成、大学などの教育機関と連携した専門家教育にも取り組んでこられた。

来年合唱団で歌う『恋へのへのもへじ』は佐藤さんが書いた「嗚呼鼠小僧次郎吉」の劇中歌。
『あばよ上海』は「ブランキ殺し上海の春」の劇中歌。どちらもちょっと演歌っぽい。
「アングラ」と言われる部類の演劇は、個人的にまったく興味がない、というか殆どわからない。

 林光さんが、佐藤信さんと一緒に仕事をされて作曲したこれらの『ソング』を、音楽の作品として歌うのはとても楽しい。
初めて合唱団で挑戦した時は、崩すのに慣れてなくて苦労したが、あれからすでに10年は経っているので、来年はもっと色っぽく歌えるだろうか。

これらは「ソング」だが、ソングの役割は、筋書きにない「ウタ」として、その物語の筋とは関係ない形で、途中で突然歌われるらしい。
没頭して観ているところを、ちょっと冷静にさせるためだろうか?ブレヒトの演劇もそういった形式が特徴だ。

「恋のへのへのもへじ」
♪ 風の中の羽のように あいそづかしみせて
  くすねた 恋のへのへのもへじ せんこ花火は ごしょうちだけど 
 それでも 本気でもやすんだけど たまやかぎやのてづまもなくて
  いっそ濡れ場で とおすんだけど 

  ある晴れた日に晴れた日に 氷いちご飲んで
  さすがの 恋のへのへのもへじ 赤いべろ出し おさらばかしら
  それとも かみそり買っちゃおかしら うらみつらみも間ぬけたようで
  いっそ火つけで 騒ごうかしら

  恋はやさし 野辺のはなよ
  あんにゃろがめたてるへのへのもへじ こんにゃろがしたてるへのへのもへじ
  見せびらかされた(見せびらかされた)恋のしまつ(恋のしまつ)
  摘まれた花で ちり紙そめて
   遠いいなづま こおる宵 あでゅ 
「女声合唱団風」HPで試聴できます。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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