少し前に、ワンちゃん・猫さんにとって三大害虫のノミ・ダニについてお話ししました
今日は三大害虫”蚊 ”についてお話しますね
5月に入り蚊の活動が盛んになってきています
私もG.W中のキャンプで数か所刺されてしまい、痒い思いをしました
蚊は色々な病原体(感染症)を媒介しています
人には、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、
原虫疾患であるマラリアなどがあります
日本で気を付けないといけないウィルスは、日本脳炎・デング熱ですね
そしてワンちゃん・猫さんが気を付けないといけない感染症は、
犬フィラリア・猫フィラリアです
フィラリアって何
と、ワンちゃん・猫さんを飼い始めたばかりの飼い主さんは思うかもしれませんね
まずフィラリアとは、蚊が媒体する寄生中です
フィラリアの画像はこちら⇒★
※フィラリアの画像は結構グロテスクですので、比較的見やすいサイトのURLを張り付けました
もっとリアルな寄生中の画像を見る場合は「犬 フィラリア」で検索すると出て来ます
犬の場合、一度寄生されると心臓・肺で繁殖を繰り返し、血管内を移動することによって
様々な臓器を痛めつけ、やがて宿主(犬)を死に至らしめます
猫の場合は少し違い、猫特有の免疫力が作用し寄生されてもフィラリアが臓器で繁殖することは少ない
と言われております。 しかしもし感染・増殖した場合は、ワンちゃんと同様の結末となります
というわけで、フィラリア症が怖いのは、おわかりいただけましたでしょうか
またフィラリアの感染源は、ほぼ犬・猫です
感染犬・猫の血を吸った蚊が、非感染犬・猫を吸血する際に移す・・・これの連鎖です
とある病院のサイトにこんなことが書かれてありました。
一年以上フィラリアの予防ていないワンちゃんが、
フィラリアに感染していなかったのは
「運が良かった!」 と言うわけではなく、
ご近所のワンちゃん達がしっかりフィラリア予防をしていたから
感染しなかっただけである
では、予防はどうやってするのか
もっとも簡単で成功率が高いのは、動物病院でお薬を処方してもらい
5月~12月の間 一ヶ月毎に一回お薬を投与(食べさせる)する です
(投与期間はお住まいの地域によって異なります)
ただ一つご理解いただきたいのは、このお薬は「予防」ではなく「駆虫」です
あくまで蚊に刺されてミクロフィラリアが体内に入り込んだ事を想定して、
その入り込んだミクロフィラリアを駆除する為のお薬です
※ミクロフィラリアとは、フィラリアの幼虫のことです
蚊の体内に居たミクロフィラリアが吸血行為により動物の皮膚の下に侵入し、
やがて血管へたどりつき、長さ10~30㎝のフィラリアへと成長していきます
お薬をちゃんと毎月飲ませてあげると、
ほぼフィラリアが心臓や肺に寄生することはないでしょう
chouchouにも蚊除けアイテムがあります
何かしらの事情でお薬を与える事ができない子には、これらのアイテムで回避してあげて下さい
ノミ・ダニの記事でご紹介した虫除けスプレー
虫が避ける植物、ヒバの木オイル配合の洗濯石鹸
蚊除け効果のあるウェア類
この他にも家の中に蚊が入ってこない様に、出入り口付近に蚊取り線香等を置いたり
ペットショップ以外にも蚊除けアイテムは沢山販売していますよね
最後に・・・
フィラリアに感染してしまったワンちゃん・猫さんの末路は、悲しい死ばかりではありません
ちゃんと正しい治療をして、陰転(いんてん)することもあります。
実際、chouchouの保護犬さんでフィラリア陽性の子がいましたが、
毎日のお薬を欠かさず続け、定期診断にも通い、3ヶ月後目出度く陰転しました
そして現在この子たちも頑張って治療中
陰転することを願って毎日お世話に励んでおります
※フィラリアの治療には、完治という言葉はありません
フィラリアが臓器に寄生した時点で、その臓器や様々な血管を損傷させており
損傷した臓器はその後治ることはないからです。
ノミ・ダニ・蚊から愛犬・愛猫を守れるのは飼い主さんだけです
もちろん今からでも遅くはありません
今まで何年も予防をしていなかった場合は、すぐに病院で検査してもらいましょう
今年まだ病院に行っていない方は、もうお薬の時期です
G.W終ったら病院に行きましょうね
より詳しくフィラリアについて調べたい方は、こちらをどうぞ