中華街にあるお店のほとんどすべてを制覇した中華街ランチ探偵団「酔華」であるが、3,4軒ほど未開拓の部分がある。それは食べ放題のお店だ。 中華街で活動する時間帯が主に昼時に限られている私にとって、食べ放題店はかなり敷居が高く、入って飲食する機会がなかなか得られない。 しかし、よくよく調べてみると、そのようなお店でも麺飯類が単品で食べられることに気がついた。たとえば今年オープンした「華福飯店」とか、「金龍飯店」などは確認済みだ。そこで今回は、東門そばに大きなビルを構える「翠華」に入ってみた。 1階フロアの店員さんに、麺類など単品でも食べられるのか聞いてみると、3階は食べ放題だが、2階は通常のレストランになっており、そば一杯でもOKとの返事。さっそく2階に案内された。 思った以上に広いフロア。しかし、平日の昼時ということもあって、先客は2,3組だ。ガランとしている。もしかしたら、ほとんどのお客さんは3階にいるのかもしれないが… 酔客の大声も、食器のぶつかる音もなく、静かな店内にはオルゴールのBGMが優しく流れていた。 案内されたテーブルには、箸、レンゲ、ナプキンがすでにセットされており、そこにオシボリと烏龍茶の入ったポットが運ばれてきた。 「聘珍楼」や「萬珍楼」などでも感じるのだが、どうもこのようなかしこまった雰囲気は苦手だ。おじさんが好きなのは、テラコッタのテーブル、生ビールのジョッキにギッシリ詰められた割り箸、厨房から聞こえてくる中国語や鍋をあおる音、そういったものが溢れているお店。 とは言うものの、ここの2階窓側席からの眺めは楽しい。東門から流入してくる人々の様子をジッと観察できるので、料理が出てくるまでの待ち時間を有意義に過ごせるのだ。 注文したネギそば(892円)が到着。やはり、ドンブリの下には皿が敷いてある。それにしても、いつも思うのだが、この皿って何の役割があるのだろうか。ドンブリの縁からスープがたれた場合の受け皿という意味なのだろうか。 これと似たものに酒場のコップと升というのがある。店主が土瓶からコップに注いでくれる日本酒が、表面張力を利用してピタリと止まるのは野毛の「武蔵屋」だが、普通の場合はコップからわざと溢れさせ、流れ出た酒を受け止めてくれるようコップが升の中に置いてあったりする。 呑兵衛にとっては、その溢れてこぼれ出た余剰分が、なんだかサービスされたようでお得感を感じるもの。でも、中華そばのドンブリとその下に置かれた皿には、そのような役割が与えられているとは思えない。 テーブルを汚さないための皿? う~ん、それもどうも違うようだ。実際、私がここのネギそばを食べた際は、レンゲですくったスープを口まで運ぶときに、手が震えてどれだけこぼしたことか。また、麺をすするとき、口からたれた麺がプルプルと跳ねて、どれだけスープをまき散らしたことか。 食べ終えた後のテーブルクロスを見れば明らかだ。いたるところにシミができていたではないか。食べ方の下手な人間にとって、この皿は何の役にも立っていないのだ。 前置きばかりが長くなってしまった。 で、ここのネギそばのお味はどうだったかって? ごく普通のネギそば、普通に美味しくいただきました。 そして支払いはSuicaでピッ! 中華街ランチ探偵団「酔華」が、「翠華」でネギそばを食べ、「Suica」で清算。 これにデザートで「西瓜」が出てきたら…と思うのは欲張りか。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒ |
座布団 一枚!
こんなオヤジの駄洒落に対し、駄洒落でコメントをしてくれた方は誰かと誰何したら、乙さんではないですか。
◇ぺりおさん
一枚、持って行かれるんですかぁ?
したがって、あまり盛りの宜しくないお店の場合には、片手で持って揺れてもコボれないので、必要ないのではないかと思います。
お盆の代わりですか。この皿の部分を持てば熱くないですからね。
◇乙さん
ネギそばに「酢イカ」を浮かべるのですか。これはちょっと不粋かな…