豚ロースの中華風生姜焼き＠一楽

３月上旬、中華街大通りにある「一楽」で食べたランチ、「豚ロースの中華風生姜焼き」。 　しばらくレバニラ炒めが続いていたのでタイミングを逃してしまったが、遅ればせながらこの一品をご紹介しておきたい。 　着席し注文すると、まずはスープと漬物。いつもの大根の醤油漬けとキュウリの糠漬けのほかに、見慣れぬものが。 　これはサービスで頂いたザーサイの溜まり醤油漬け。 　普通、中華街のお店で出てくるザーサイといえば、薄茶色した茎の薄切りと相場は決まっている。それは、茎の肥大化した部分を天日干しにしたあと、塩に漬けてから搾って塩分を抜き、香辛料・調味料と共に甕で漬けたものだ。 　今回、「一楽」で頂いたザーサイの漬物は、製造方法がまったく違うようだ。詳細は分からないが、どこか野沢菜の醤油漬け風でもあり、あるいは赤カブの甘酢漬けのような風味も感じる美味しい一品。 　従来のザーサイが苦手な方でも、これは箸が止まらなくなる漬物だ。もしかしたら、これだけでご飯を１，２杯食べることができるかも。 　こんなウマイ漬物をどうやって作ったのかと聞くと、「源豊行」で買ったものだという。 　さっそく帰りがけに購入したのは言うまでもない。（これを使った料理は後日アップしたい） 　さて、そうこうするうちにメインの「生姜焼き」が登場！ 　いわゆる「洋食屋さんの生姜焼き」の風貌とは異なる、どこか威風堂々とした立派な姿である。 　東海林さだお氏に言わせれば、脂身の多い三枚肉が身を捩じらせているのが本来の豚肉生姜焼きだそうで、たしかに私もそのようなタイプのものに慣れ親しんできたし、たまに思い出すと食べたくなる。そんな生姜焼きが、まさに洋食屋の洋食たる一品だ。 　 　それに対し、こちらの生姜焼きは、まず肉が違う。良質のロース肉は厚みもありサイズもでかい。これ以上厚く切ると豚肉のソテーになりかねないほどだ。 　そこに甘い玉ネギが加わり、生姜の極細切りで炒められている。洋食屋で食べる生姜焼きの場合、ほとんどすりおろした生姜を使用しているが、この日食べたのは細～くカットした生姜。このあたりが中華風たる所以だろうか。　 　食べ進むうちに、生姜や醤油の風味だけではない、なにかアクセントとなるような味を感じた。何だろうと思い、肉の下に敷き詰められた千切りキャベツを探索すると、そこにはカレー粉混じりのマヨネーズが！ 　生姜醤油の味わいの中に隠されていたものは、これだったのだ。 　西洋とインドも加わった「和洋中印」風生姜焼き！ 　美味しかったぁ… 　食後の杏仁豆腐。サトウキビで作ったラスクとともに。 　 　これで７００円（５０円引きの券使用）。たいへん満足なランチであった。 　で、今週も期待できるメニューが目白押し。 　「炭火焼チャーシューと鶏レバーの焼き物」 　「桜エビ、湯葉、春野菜のうす塩炒め」 　「豚スネ肉のビール煮込み青菜添え」 　「中華風ロコモコ」 　「再登場！“本場成都Style”タンタン麺」。 　さらに「獅門酒楼」では、 　「新鮮穴子の一本揚げ　山椒ソース」 　「若鶏のオーブン焼き　甘酢野菜」 　「蟹肉と豆腐の薄塩煮込み」 　も予定されている。チャンスは５回。 　しかし、その間に仕事で他の場所に出かけていることも考えると、今週は２回がいいところか。 　こうなると、いつ・どこで・何を食べるか、う～ん、難しい… 　　 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒