ときどき「おやッ?」と思うランチを提供する「獅門酒楼」。 今週は白麻婆豆腐(680円)が出ている。塩と山椒を使った、茶色くない麻婆豆腐だ。どんなものか食べに行ってみた。 それが冒頭の写真である。 以前、「心龍」で食べた白麻婆豆腐のイメージがあったから、これには少々驚いた。 ただ色が白いだけではなく、アクセント的に緑色の絹サヤ、赤色の辣油が参加して、見た目の美しさも演出している。 ふつう麻婆豆腐といえば挽き肉を使っているけれども、この白麻婆豆腐には何故か細切り肉! 肉の食感を楽しめる嬉しいメンバー交代である。 さらに驚いたのは、フワフワの白身魚を揚げたのが入っていたこと。しかも、このコロモがまた白いのだ。 味? もちろん美味しい。陳麻婆豆腐ほど辛くはないが、山椒の香りもほのかに感じられる。塩味もちょうど良い。 でも、なんかヘン。これって、はたして麻婆豆腐って言えるんだろか。 麻婆豆腐の「麻婆」とはアバタ面のおかみさんの意で、創作者の劉氏がアバタ面だったことに由来する。 挽き肉を使ってこそ、アバタの雰囲気が出るのだ。だから麻婆豆腐には挽き肉が似合う。 その意味では、「心龍」の白麻婆豆腐は挽き肉を使っているので、アバタっぽい。普通の麻婆豆腐が色黒のバアさんだとすれば、「心龍」の白麻婆豆腐は色白の妹みたいなもの。 一方、「獅門酒楼」の白麻婆豆腐は細切り肉を使用しているのでアバタが無い。だから色白の遠い親戚っていう感じかな。 麻婆家の血筋を引きながらも、麻婆家から分家した煮込み家の一族に分類されるのではないか。 それにしても美味しいランチであった。ここの麻婆豆腐には白子を入れたりするので、なかなか目が離せない。次はどんなアレンジをしてくるのか、楽しみである。 これは食後のデザート。 今までは杏仁豆腐が自動的に運ばれてきたのだが、最近はここにも改革の手を入れたようである。 食後、女将さんがお盆にのせて持って来たデザートは4種類。 定番の杏仁豆腐のほかに、梅ゼリー、ジャスミンゼリー、マンゴーと並べられて、どれか一つを選ぶことに。 これは迷うぞ。なかなか決められない。 さんざん迷った末に選んだのは、梅ゼリー。 なかなか美味しい。 政府が設立した行政刷新会議にならって、ランチ・デザート刷新会議が「獅門酒楼」でも立ち上げられたようだ。 私も、その会議のメンバーに参加したい…。 これは「心龍」の白麻婆豆腐。参考までに。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ |
白麻婆の山椒で思い出しましたが、一楽さんのランチの白切鶏にも軽く掛かっていて、なかなかでした。
いただいてきました。なかなかのボリュームで美味しかった。
>でも、なんかヘン。これって、はたして麻婆豆腐って言えるんだろか。
荳板醤使ってなさそうだから、最早麻婆荳腐とは言えなさそうですね。
「荳腐の旨煮」と言った方が近いかな。
しかし、白麻婆荳腐というネーミングは興味をそそられますね。最初に
考えたひとは天才的だと思います。
お客を交えてメニューを作っていくような仕組みができるといいですね。
豆腐の旨煮を白麻婆豆腐と名づけたんですね。
この名前だと食べてみようかって気になります。